「スタンフォード式 疲れない体」を聴いて感じたことの2回目です。2回目は、人はどのように疲弊するのかそのメカニズムを探ってみました。
この記事の要約
人はどのようにして疲労していくのかその仕組みについて理解できます。疲れの正体の一つは、睡眠不足だったのです。脳と体の疲労回復は睡眠の役割の一つです。睡眠不足は脳震盪と同じ状態で生活することになりますので要注意です。
参考文献:オーディオブック
参考文献:本
スタンフォード式 疲れない体 (日本語) 単行本(ソフトカバー)
人はなぜ疲れるのかその正体について
人はどうして疲れるのかその原因があまり知られていません。
疲れとは何ですか?と聞かれた場合、何と答えますか。答える前に、疲れはどうして起きるのか、そのメカニズムを知る必要があります。
例えば、風邪が、病原菌によるものなのか、ウィルスによるものなのかによって治療する方法が変わります。何が原因かを把握して、それにあった治療しなければ効果がありません。
疲れもこれと同様で疲れの原因を調べなければ、疲労を元から解消することはできないとのことなのです。
疲れを予防する場合も同様に、疲れの本当の原因を知らないと、根本的に疲れの原因を見つけることができません。
乳酸の蓄積が疲れの原因という神話
疲れの原因は、「乳酸が溜まった結果だよ」とよく言われていました。
疲筋肉疲労の原因物質の一つは乳酸なので、乳酸を取り除くと疲労がなくなると2000年代前半まで思われていました。
確かに筋肉を使い続けると乳酸が溜まりるのを運動している人であれば体験しています。激しくトレーニングを続けているとクタクタになり、足が上がらない状態になります。
それでは、激しく運動していない人の疲れは何なのでしょうか。筋肉疲労ではないはずです。朝起きた時に体がなんとなく怠い、すぐに疲れてしまって、一日中疲れたままと感じたことはないでしょうか。
通勤電車のビジネスパーソンは、幸せそうではありません。いつも疲れ多表情をしています。運動選手のように乳酸が溜まるほど体を動かしていないのに、愛編疲れています。
そうだとしたら、疲れの原因は筋肉に蓄積した乳酸だけではないということになります。
最新の研究では、乳酸が溜まるのは疲れるのではなく、乳酸は筋肉疲労を和らげるために発生しると言われています。
疲れの正体
疲れの本当の正体の一つは、睡眠不足だったのです。
脳と体の疲労回復は睡眠の役割の一つです。疲労した状態というのはしっかりと睡眠ができていない証拠なのです。睡眠不足は脳に悪い影響を及ぼしています。
スタンフォード大学では、学生選手にアイトラッキングテストを実施しているとのことです。
アイトラッキングテストとは次のことです。
アイトラッキングテストとは選手にVRバーチャルリアルティーの器具を装着させ、くるくる回ったりパッと動いたりする小さな黒点を目で追わせるテストどれだけ正確に追わせているか脳の機能を計測します。
「スタンフォード式疲れない体」
スタンフォードのスポーツ医局では、コーチとアスレチックトレーナがーが連携して選手の健康状態を管理しているとのことです。この点は選手一人一人のケアが科学的に行き届いていると思われます。
さらに選手の状態を医学的に把握できるように情報を医療チームと共有しているとのことです。
このアイトラッキング・テストは競技を問わず全ての選手に実施しているそうです。
アイトラッキング・テストの実施によって、一番正確に黒点を追うことができる競技選手は、野球選手です。
選球眼が命の彼らは日ごろから動体視力が鍛えられているのです。特にバッターの方が選球眼が必要なので、選手生命がピッチャーよりも短いのかもしれません。
その次に成績が良かったのは、バスケットボールの選手たちだそうです。
睡眠不足は脳震盪状態
アイトラッキング・テストの本当の目的は、動体視力を図るのではなく、脳の状態を調べるテストなのです。
アメリカンフットボールの選手たちに対しては、特に注意が必要です。タックルを一つ間違えると半身不随になったりするほどの大変危険なスポーツです。
試合で激しく衝突した選手のケアに翌日頭痛がする選手を見出します。その選手にアイトラッキング・テストをしてもらうと、いつもより数値が大変悪く、脳震盪を起こしていることがわかります。
アイトラッキング・テストの数値が正常に戻るまで、練習をさせないように徹底的に健康管理しています。
脳震盪のリスクのあるアメフト選手は、数値の変化に注意を払っているとのことです。
水泳選手にもアイトラッキング・テスト
選球眼が不要なはずの水泳選手や長距離選手でさえも結果が悪いことがあるようです。
水泳選手や長距離の陸上選手は、衝突することは滅多にないはずです。確率的に、脳震盪を起こすのはとても低い競技です。
どうしてアイトラッキング・テストが悪かったのでしょうか。スポーツ医局との連携で、このようなデータを脳外科の医師に送ります。
医師からの問い合わせは、「この選手は何の選手ですか?」
水泳選手ならば、衝突の可能性はないから寝不足かどうか聞いて欲しいというのです。
睡眠は絶対必要
この結果から、寝不足でアイトラッキング・テストを受けると脳震盪を起こしている選手の結果と似た状態になるようなのです。
若い時は少しくらいの寝不足も気にしませんが、これが陥りがちな落とし穴なのです。
睡眠不足は、脳に様々な障害をもたら巣のです。睡眠不足は、疲れの原因となり、そのまま放置していると脳震盪と同じ状態で生活することになります。
睡眠不足こそが、あらゆる疲れの要因の一つだったのです。
まとめ
疲れの原因は筋肉に蓄積した乳酸だけではない
疲れの本当の正体の一つは、睡眠不足
アイトラッキング・テストの本当の目的は、脳の状態を調べるテスト
睡眠不足は脳震盪と同じ状態で生活することになる
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