この記事の概要
免疫力を上げるのは血液の流れとリンパの流れをよくすることです。免疫とは、ウイルスなどの病原菌から体を守る仕組みのことです。病原菌と戦う細胞たちは、脾臓やリンパ節まで血液やリンパの流れに乗って移動します。
免疫力は血液とリンパの流れから
免疫力を上げる方法は、血液とリンパの流れをよくすることです。免疫力が上がれば、体は健康的に若返ることが期待できます。免疫力にについて、次の三つの項目から見てみます。
1. 免疫の仕組み
2. 免疫力を上げる3つの方法
3. 免疫力は血液の流れにある
1. 免疫の仕組み
免疫とは、ウイルスなどの病原菌から体を守る仕組みのことです。体を防御する方法は、病原菌を体に入れないようにします。次に、体の防御軍を乗り越えてきた病原菌と戦い倒します。
病原菌を倒す段階で、血液とリンパの循環が大きく関わってきます。
病原菌を倒す働きをする樹状細胞やリンパ球がありますが、これらがつくられる場所と活躍する場所が違うという特徴があります。
樹状細胞(じゅじょうさいぼう、英: Dendritic cell)は、抗原提示細胞として機能する免疫細胞の一種であり、哺乳類の免疫系の一部を担っている。 皮膚組織をはじめとして、外界に触れる鼻腔や肺、胃、腸管に存在し、その名のとおり周囲に突起を伸ばしている。
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リンパ球(リンパきゅう、英: lymphocyte)は、脊椎動物の免疫系における白血球のサブタイプの一つである。 リンパ球にはナチュラルキラー細胞(NK細胞。 細胞性、細胞傷害性自然免疫において機能する)、T細胞(細胞性、細胞傷害性適応免疫)、B細胞(液性、抗体による適応免疫)がある。
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この戦う細胞たちがつくられる場所と活躍する場所が違うというのが、免疫の大きな特徴です。
病原菌と戦う細胞たちは、具体的には骨髄や胸腺という場所でつくられて、脾臓やリンパ節の戦場で活躍します。
それでは、どのようにして脾臓やリンパ節まで移動するのでしょうか。この運搬の役割を担うのが、血液やリンパ液です。
血液やリンパ液こそが、病原菌と戦う細胞たちを戦場である脾臓やリンパ節まで連れて行ってくれます。
つまり血液やリンパの循環がスムーズに行われることで、免疫における必要なものを、必要な場所に送り届けることができるのです。血液とリンパの循環が非常に重要だということです。
血液の循環をよくして免疫力を上げることができる方法があります。
2. 免疫力を上げる3つの方法
- 適度に動く
- からだを温める
- ストレスをためない
この3つが免疫力を上げる具体的な方法です。
2-1. 適度に動くということ
適度に体を動かすことで、血液の循環が良くなります。長時間座った状態で作業し続けることは避けて、1時間ごとに一回いは、立ち上がったり歩くように心がけます。
ウォーキングやランニングなどの有酸素運動は、非常に効果的です。運動のし過ぎは、免疫力を下げてしまいますので、無理はよくありません。
ストレッチや部屋の掃除、ウォーキングなど軽めのもので、自分にとってストレスにならないやり方を選ぶのが、体のために良さそうです。
2-2. 体を温めることについて
身体を温めることで、血液循環が良くなります。体を冷やさないように服の選びに気を遣ったり、できるだけ毎日入浴することが有効です。
特に入浴には、リラックス効果があり、ストレス解消に導き、睡眠の質を上げる効果などが期待されています。その理由で、できるだけ入浴はした方がいいと思います。
2-3. ストレスをためないということを
大きなストレスは免疫力を下げてしまいます。なぜならば、ストレスを感じるとき体の中でコルチゾールというホルモンが分泌されているからです。
このコルチゾールが免疫に関する細胞たちの働きを弱くしてしまいます。
コルチゾールは、副腎皮質ホルモンである糖質コルチコイドの一種であり、医薬品としてヒドロコルチゾン とも呼ばれる。炭水化物、脂肪、およびタンパク代謝を制御し、生体にとって必須のホルモンである。3種の糖質コルチコイドの中で最も生体内量が多く、糖質コルチコイド活性の約95%はこれによる。ストレスによっても分泌が亢進される。
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そのため、慢性的にストレスが溜まるのは避ける必要があります。軽い運動、読書など自分に合うやり方で適度に息抜きをしていくと良いでしょう。
3. 免疫は血液の流れにある
免疫力を上げる食品は本当にあるのでしょうか。
乳酸菌を含むヨーグルトや納豆などの発酵食品、昔から親しまれている味噌は、免疫力をあげることが期待できます。免疫力と腸内環境には深い関わりがり、腸内環境がいいと免疫力も高いのです。
その理由で、腸内環境をよくする食品は免疫力アップに直結します。
それ以外の食品については、少々エビデンスに欠けるとも言われているようです。免疫力を上げるという科学的根拠が十分にある食品は、ほとんどなく、この食品を食べれば免疫力を上げるとかとよく分かっていないようです。
個人的には、免疫力を高める食べ物は他にもあると思っています。ほとんどの免疫力は、腸に司られているからです。
腸の中には、数え切れないほどの腸内細菌が住みついていかす。腸内細菌のバランスが整っていないと免疫力は高まりません。
そのためには、腸内細菌が好むものを多く摂取することが大切になります。それは食物繊維です。ワカメ、野菜、こんにゃく、全粒粉、皮のついた果物などです。
食物繊維が多ければ、腸内細菌たちの良い住処を与えることになり、免疫力も高まります。
偏った食事を避けてバランスの良い食事をすることがとても重要になります。
そもそも糖質も脂質もタンパク質もそれぞれ消化された後に血液によって、体中に運ばれます。そして必要な場所に運ばれてエネルギーとして使われることで体の機能を維持します。
糖質、脂質、タンパク質のどれかを摂り過ぎることをしないで普通にバランスの良い食事をしていれば、体に必要なものは必要な場所で使われるのです。
免疫力とは、結局血液の循環が大事になります。
血液こそが、栄養、老廃物を運びます。血液の循環がスムーズであることが大事であり、全ては血液の循環が解決するようです。
偏った食事ではなく、バランスの良い食事をし、血液の循環をよくすれば、必要なものを必要な場所に送り届けることができ、体に溜め込むことなくエネルギーとして消費してくれます。
血液の循環をよくすることは免疫力を上げるだけでなく、適正な体重の維持にもサポートしてくれます。
参考文献:YouTube:【5分で解説】免疫力を高める方法【これだけはやっとこ!】
まとめ
病原菌と戦う細胞たちはつくられる場所と活躍する場所が離れている
運搬を担っているのが血液とリンパで循環をよくすることが免疫力を上げる
免疫力を上げる方法、適度に動く、からだを温める、ストレスをためない
免疫は血液の流れにある