寿命の回数券を持って生まれてくる

寿命の回数券を持って生まれてくる

この記事の要約

人は、寿命の回数券を持って生まれてくると言われています。人間の寿命を決定づけているのが、テロメアです。人の生きる長さが、このテロメアという鞘の部分で決まってしまうのです。短縮の速さを遅らせることができれば、寿命を延ばすことが可能になります。

参考文献:

腸をダメにする習慣、鍛える習慣 ~腸内細菌を育てて免疫力を上げる30の方法~ (ワニブックスPLUS新書)


1. 寿命の回数券

人は健康的に生きれば、125歳まで寿命を延ばせることが述べられています。

寿命の回数券を持って、人は生まれてきたのです。定期券は、期限が切れたら使用できませんが、回数券は、使い方次第で、期間を延ばせることができます。

人生も同じで、人生の回数券の使い方次第で、寿命を延ばすことができるようになります。

寿命の回数券とは、細胞体の中にあるテロメアです。約60兆個の細胞から体は、構成されています。

一般的な細胞の説明では、それぞれの細胞は、核を持っています。核の中には、46本の染色体が入っています。この染色体は、遺伝情報を担うDANによって構成されています。

DNAは、二重螺旋構造をしている特定のタンパク質に結びついています。最終形態として、英字のエックスの形を成した生体になっています。これが染色体です。

テロメアが染色体の末端に、鞘のように覆っています。染色体がほどけて不安定にならないように守っているのです。ちょうど靴紐の先端にあるプラスチックで補足した部分のようなものです。


2. 寿命を決定するテロメア

人間の寿命を決定づけているのが、テロメアです。人の生きる長さが、このテロメアという鞘の部分で決まってしまうのです。

誕生時には、約1万塩基対のテロメアがありますが、毎年平均して、50塩基づつ短くなっていくと言われています。

細胞が死滅するのは、テロメアが約5,000塩基対にまで短くなった時です。細胞の寿命が尽きれば、やがて人の寿命も尽きるというのです。

1万塩基対のテロメアが、5,000塩基対になるまで、年50塩基対づつ減少するとしてみましょう。減少するまでには、100年かかります。このようなわけで、人は誰もが、100歳の寿命を持って生まれついていると述べられています。

それでは、ほとんどの人々は、なぜ、100歳を待たずに亡くなっているのでしょうか。長生きしたと言われる人でも、90前後でこの世を去ります。

テロメアの短縮の速さが人によって異なるため、人の寿命に違いがあるそうです。それで、テロメアを寿命の回数券と呼ばれているわけです。


3. テロメアの短縮が早くなったり遅くなったりする

テロメアは、自分自身の健康管理次第で、短縮の速さは、早まったり遅くなったりします。

短縮の速さを遅らせることができれば、100歳の寿命を最長125際まで延ばすことが可能だというのです。テロメアエフェクトによれば、テロメアを伸ばすことも可能だとの記述もありました。これは驚きです。

では、どうすれば寿命の回数券を上手に使うことができるようになるのでしょうか。

細胞分裂の時に、テロメアが短縮します。60兆個の細胞の内、毎日約2パーセントの細胞が新しく生まれ変わっていますが、数にすると1兆2,000億個という計り知れない数になります。

今この瞬間にも、このブログを読まれている方の体で、古く劣化した細胞から新しい細胞への入れ替えが始まっています。

細胞分裂をしながら生命活動を維持しています。テロメアが短くなるのは、細胞分裂が行われているからです。テロメアの短縮は、自然現象です。

全ての人に等しく短縮が訪れます。そうしないと、地球上は、生物でいっぱいになり、住む場所を失うことになります。


4.病気が細胞分裂を速めている

病気による細胞分裂が、細胞分裂を速めているのです。病気で死滅した細胞を新しく補う必要があるからです。分裂を速める病気は、生活習慣病と呼ばれる肥満や高血圧、糖尿病など、細胞が死滅しやすいからです。

生活習慣病になると寿命が縮まるのは、病気がテロメアを減らしてしまうからだったのです。

寿命の回数券を上手に使うには、腸内細菌を元気にするのが鍵のようです。免疫システムがあるからです。腸内細菌のバランスの乱れが、多くの病気を生じさせます。免疫の約70パーセントを腸内細菌が持っています。

免疫力を強めるためには、腸内細菌の数を増やし、腸内フローラを整える食生活を送ることが鍵になります。

寿命の回数券の上手な使い方は、腸を大切にする生活を日々実践していくことなのですね。そうなると、腸が大好物な、グルタミン酸や食物繊維が豊富な食べ物を積極的に摂ったほうがいいことになります。


5. 活性酸素がテロメアを短縮させる

活性酸素は、テロメアの短縮を進めてしまう恐ろしい物質です。テロメアを形成しているのは、DNAとタンパク質です。テロメアのDNAは活性酸素によって分解され、タンパク質を酸化させて壊してしまう恐ろしいものです。

テロメアの短縮は、活性酸素を浴びることでどんどん進んでいきます。体内の活性酸素量を増やすことは、寿命を短くすることにつながります。

テロメアを守るには、体内で活性酸素が発生する行為を避けることです。同時に、活性酸素の害を避けるような食べ物を摂取することが重要な鍵になります。


6. 抗酸化力のある食べ物で活性酸素の害から守る

抗酸化力のある食べ物を摂ることは、腸内細菌を活性酸素から守る行動です。活性酸素を浴びた腸内細菌は、大きなダメージを受けてしまいます。腸内細菌を守る生活は、テロメアの短縮を緩やかにする生活につながります。


7. テロメアと腸内細菌の違うところ

不摂生や病気によってテロメアと腸内細菌にダメージを与えてしまったとします。

腸内細菌の場合、病気やストレスを克服すれば、腸に残っていた細菌たちが一生懸命働きだし、再び数を増やすことが可能です。しかしながら、テロメアは、一度短縮してしまうと、消滅したものを再生させることができません。

今までは、そう言われていましたが、最近の研究では、テロメアーゼという酵素によって、伸ばすことも可能だとう報告もされています。


まとめ

人は健康的に生きれば、125歳まで寿命を延ばせる

人間の寿命を決定づけているのが、テロメア

テロメアが短くなるのは、細胞分裂が行われているから

活性酸素は、テロメアの短縮を進めてしまう

テロメアはテロメアーゼという酵素によって、伸ばすことも可能


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健康的に若返る体をつくる鍵は、テロメアにあるのです。テロメアを補填する酵素があります。それは、テロメアーゼ。テロメアーゼの働きをよくするには、ストレスを克服し、有酸素運動を取り入れ、テロメアに優しい食事と水を摂ることです。健康的に若返る体をつくるには睡眠時間の7時間は必要です。

病気にならず、日々楽しく健康的に暮らせるよう情報を提供してまいります。それに欠かせない食品、サプリメントも紹介していますのでご参照ください。

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