「スタンフォード式 疲れない体」を聴いて感じたことの4回目です。4回目は、練習のし過ぎが選手能力の低下と成績に悪影響を与えることについて数値化されたデータと主観的なデータを評価させています。
この記事の要約
練習のし過ぎは選手を疲弊させ能力を低下させるのです。疲労は、選手の能力を低下させ試合の成績に悪影響を与えることが明確になりました。疲れとは、単なる感覚ではなく体から出ている悲鳴だったのです。
参考文献:オーディオブック
参考文献:本
スタンフォード式 疲れない体 (日本語) 単行本(ソフトカバー)
各選手にかかる負荷を数値化する
練習しすぎて負けたバスケットボールチームの例が説明されています。
少しくらいの疲れは、問題ないとつい思ってしまうのではないでしょうか。しかし疲れ多状態というのは甘くみてはいけないのです。思っている以上に試合の成績を確実に下げてしまいます。
著者の山口氏は、その実態をスタンフォードのスポーツチームで何度となく目にしてきたとのことです。
2015年には、ナイキとスタンフォードが協力して練習や試合中に選手にかかる負荷を全て数値化して測定したことがありました。
バスケットボールのシーズン期間(11月から3月まで)、チームの選手全員に、ナイキが作成した特殊なアンダーウェアーを着てもらったのです。そのアンダーウェアーには特注した薄いチップ状のGPSが入っていて、各選手にかかる負荷を数値化するのが目的です。
この数値化によって、練習中や試合中の負荷を計測することでたくさんのことがわかってきました。
練習試合は、どの選手も負荷が増えています。練習に向けてモチベーションを高めるためにチーム全体が練習量を増やすのは当然です。多くの選手やチームは、勝利のために試合直前には、練習量がピークに達します。
これだけ練習したのに、その日の試合は20点近い差をつけられ負けてしまいました。さらにその後もチームの調子はよくなりませんでした。
練習量を増やすと負ける
対戦成績はスタンフォードが圧倒していたのですが、このシーズンに、スタンフォードが練習量を増やしたため、チームの成績は上がらなかったのです。
このことから、練習し過ぎると選手の動きは悪くなり試合成績は下がることがわかってきたのです。
疲れは感覚的な問題ではない
数値化する負荷の計測は、客観的なデータでした。主観的なデータを取るために選手一人一人のセルフチェック(10段階評価)をしてもらいデータを集めました。
客観データと主観データを照合して評価してみた結果次のことがわかったとのことです。
- 客観的データの負荷が高い選手ほど疲れの実感値も上がりる。
- 練習が始まる前から疲れている。
- 継続して疲れている選手ほど、試合中のパフォーマンスも低かった。
結論として、疲労は、選手の能力を低下させ試合の成績に悪影響を与えることが明確になりました。疲れとは、単なる感覚ではなく体から出ている悲鳴だったのです。
まとめ
客観的データとして各選手にかかる負荷を数値化する
練習し過ぎると選手の動きは悪くなり試合成績は下がる
疲労は、選手の能力を低下させ試合の成績に悪影響を与える
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