赤ちゃんの時から大腸菌と仲良く免疫力をあげる

赤ちゃんの時から大腸菌と仲良く免疫力をあげる

感想の概要 (2)

藤田紘一郎先生の「人の命は腸が9割~大切な腸を病気から守る30の方法」を聴いた感想をまとめてみました。第2回目です。

人の命は腸が9割 ~大切な腸を病気から守る30の方法 (ワニブックスPLUS新書)

 

赤ちゃんの時から大腸菌と仲良く免疫力をあげると健康がまし加わります。人と大腸菌は支え合って生きているのですが、綺麗になりすぎた衛生的環境が、腸内細菌を排除したため、免疫システムのバランスを崩してしまい、アレルギー体質を作ってしまったのです。腸内細菌は腸に住む共生菌です。


1. 免疫力の向上

病気になりにくい身体は、免疫力が鍛えられています。 免疫力を鍛えるためには、「ちょい悪菌」が入ってくるだけで免疫細胞が、一斉に働き出し抗体を作り免疫力が向上するのです。

平常時からウィルスや菌が怖いという理由で排除していくと、免疫機能を鍛える機会を奪ってしまうことになります。その結果、免疫力が弱まり、弱い体になってしまうのです。

殺菌剤、抗菌剤、抗生物質の乱用により、新たな病原体が次々に生まれています。人間によりいじめ続けられた大腸菌は、生き延びようとさらに強い200種類もの変種を生み出しました。多くの大腸菌は、強力な毒素を産生します。

大腸菌は、あなたの腸に住む共生菌です。人間の生命にとって大腸菌は番兵や兵士の役割を担っています。消化できない食物繊維を分解して、自らの餌とすると同時にビタミン類を合成してくれています。問題は、大腸菌を異常繁殖させてしまうことです。原因は食生活の乱れにあります。


2. 赤ちゃんは雑多な菌に触れさせると免疫力が強まる

人の免疫力を強めるには、赤ちゃんの時から始まります。 赤ちゃんの発達において、大腸菌は重要な役割を担っています。体内にいる赤ちゃんは無菌状態です。出産時に腹圧により、母親の大便に接し、免疫力を備え、生まれてきたら手に触れたものを何でも舐め始めます。

これも「ちょい悪菌」を体内に取り入れ、免疫機能を鍛えていることなのです。悪玉菌が増えて、そこを土台にして善玉菌であるビフィズス菌などが増えていきます。善玉菌優勢の腸を作るには、悪玉菌の助けが必要なのです。

生後一年の腸内細菌叢は、人の一生を決める大事な時期です。生後一年間、多種多様な菌を摂りいれたかにより、その人の健康状態が決まると述べられています。

免疫力は、多種多様な細菌が腸に住んでいることによって強くなるのです。 赤ちゃんが舐めたいものは何でも舐めさせると、免疫機能が強化されます。さらに、たくさんの大人と触れ合わせることも大事です。ただし、薬剤や食品添加物のような、人が作ったものは避けなければなりません。


3. 感染症は薬用石鹸やうがい薬を止めれば予防できる

清潔至上主義を止めれば健康になります。 雑菌のいないところで、病原菌は繁殖します。度を越した清潔志向は、免疫力を低下させ、病気になりやすい身体にしてしまいます。

身の回りにいるO157やO111は、生命力の点から見ると、とても弱い菌です。生命力の七割は、毒素の産生に、三割が生きるために使っています。

雑多な菌が繁殖する中では、生きながらえる力を持ち合わせていません。 学校において、集団食中毒で入院してしまった多くの患者さんは、超清潔志向で育っていたと調査した結果、わかりました。O157を飲み込んでも症状が出ない子供たちは、泥んこ遊びをしたり、ちょっと汚いものを口にしてしまうタイプでした。


4. 多種多様な菌と共生する

心豊かな人は、雑菌をも身体に共生させています。だからおおらかなのです。
病原菌が繁殖しにくい人の腸は、多種多様な菌が共生しています。人の皮膚にも同様に人の脂肪を餌とする常在菌が住んでいます。

脂肪を食べると弱酸性の膜ができて、この膜は、皮膚を守ってくれるバリアとなるのです。弱酸性のバリアが、皮膚に病原気がくっつくのを防いでくれます。

石鹸で手を洗うと皮膚常在菌の9割が、いなくなってしまいます。一割残っていれば増殖するので12時間後には、元に戻っているとのことです。

液体の薬用石鹸は、殺菌作用が強く皮膚の常在菌を皆殺しにしてしまいます。 12時間では元の状態には戻りません。うがい薬も同様でです。

藤田先生の話は、衛生管理者の講義とは対極な考えです。現代人はちょっとしたことで下痢や嘔吐します。その原因が細菌です。だから、土壌菌を殺菌するためにコンビニで売られている野菜はすべて塩素漂白されているのが多いようです。

雑菌がいない場所には、特定の菌が増殖しやすくなります。普段の手洗いや、うがいは水だけで十分です。弱酸性のバリアができていれば、流水だけで十分なのです。


5. 綺麗好きほどアトピー性皮膚炎になりやすい

身体がおかしくなるのは、脳からの指令であることが分かってきました。腸を司令塔にしたら、体調がよくなるのです。

皮膚がカサカサになっているのは、弱酸性のバリアが壊れているうえに、薬用石鹸で洗い続けているからです。
皮脂膜が失われ、角質層に隙間ができてしまうからです。その隙間から異物が入ってくると免疫システムが働きだし、かゆみや湿疹を起こしてしまうのです。

腸が不調だと誤作動を起こし、アトピー皮膚炎を起こしてしまいます。 肌に乾燥を感じると、人工的に作ったクリームを塗るのは可笑しいのです。弱酸性のバリアを取ってしまったのですから。肌が乾燥したと思ったら、薬剤で手を洗うのをやめ自然な体に戻す事を考えた方がいいのです。

親が子供の細菌の排除に力を入れると、子供はアレルギー体質になります。 何事にもおおらかで細菌を認めて、受けれる生活をしていれば、元気に育つのです。


6. 綺麗になり過ぎた身体がクローン病や潰瘍性大腸炎をつくる

すべての原因は、清潔し過ぎにあります。 綺麗になり過ぎた身体が、アレルギー疾患や自己免疫疾患です。
クローン病は、自分の免疫システムが自分の腸を攻撃するという病気です。腹痛や発心に苦しみます。似た病気に潰瘍性大腸炎がります。

先進国で、これらの病気が増えています。炎症性腸疾患が急増しているのは、衛生的に綺麗になり過ぎたのが原因ではないでしょうか。

乳酸菌製剤は、生きたまま腸に届ける錠剤で、腸内細菌叢の異常な状態を整えます。 免疫システムは諸刃の剣です。免疫機能が間違った働きをすれば、アレルギーを引き起こします。

自然と密着して原始的な生活をしている人々は、アレルギー患者はいませんが、回虫などに感染しています。
地球上のあらゆる生き物は、すべて必要だったのです。人間だけが生きていればいいなんて、何と傲慢な考えなのでしょうか。やはり脳は、傲慢に肥大したのでしょうか。

人間の腸に住んでいた寄生虫が、アレルギーを抑える分泌物を出していたのです。体内の寄生虫や雑多な菌と触れ合い、共生することでバランスが取れるのです。

寄生虫や細菌を身体から排除した結果、免疫機能は、働く場所を失い正常な身体に対して攻撃をするようになってしまいました。

だから、すべてにおいて共存共生が大切なのです。


まとめ

免疫力を鍛え上げることで病気を遠ざけることができる
腸内細菌と共存する
清潔至上主義にならず、手を液体石鹸で洗い過ぎない


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