人の命は腸が9割~大切な腸を病気から守る

人の命は腸が9割~大切な腸を病気から守る

感想の概要 (1)

藤田紘一郎先生の「人の命は腸が9割~大切な腸を病気から守る30の方法」を聴いた感想をまとめてみました。第1回目です。

参考文献:

人の命は腸が9割 ~大切な腸を病気から守る30の方法 (ワニブックスPLUS新書) 

人の命は腸が9割~大切な腸を病気から守る壮大な免疫器官なのです。 腸は第二の脳どころではなく、脳を超越している優れた臓器です。腸こそが身体の司令塔であり、細菌とともに共存していくことが健康で若返る秘訣であることが理解できます。


1. 腸が人の生命力を造っている

腸が元気ならば年を重ねても元気に暮らすことができます。

あなたの腸には、2万種類、一千兆個の腸内細菌が住んでいいます。この腸内細菌たちとうまく共存していくことが腸が元気だということです。

腸が元気であれば、身体と精神が元気なのです。 人それぞれ指紋が異なるように腸内細菌の組成も異なります。腸内細菌叢を遺伝子解析すれば個人を特定できるとのことです。

このもう一人の自分と言われる腸内細菌は、良くも悪くも、多大な影響を及ぼしています。腸内細菌により元気になったり、病気になったりするほど近年の研究では明らかにされいます。

病気になったとしても腸が元気であれば回復できる力を与えてくれます。 腸の育成を怠れば万病が引き寄せられます。

腸が原因で引き寄せられる病気は、がんや動脈硬化などの生活習慣病、アレルギー疾患、クローン病などの自己免疫疾患、うつ病などの心の病など幅広いのです。


2. あなたの身体は、腸に支配されている

人間の身体は、腸を中心に動いています。 人体の歴史はたった一つの細胞から始まっています。海で生まれた生物は、ミネラルなどを吸収する単細胞でした。腸はあらゆる生物の祖先なのです。 生物は、腸を中心にして進化しました。

脳が司令塔だと誰もが思っていますが、実は脳とは困ったならず者だったようです。腸こそが身体の本当の司令塔なのです。

困ったならず者の脳は、自分の欲求を満たすためにどんどんと膨らんでいったのです。多くの科学者は、大脳は地球の最高傑作だと称賛しています。最高傑作の脳が、環境を破壊し、金融至上主義や戦争を続けています。

脳は、どうやら、ならず者と言われるのも、うなずけます。

脳は、多臓器の影響などお構いなしに、自らの欲求で食べることばかり指令を出しているのです。脳が要求する食べ物とは、ポテトチップスなどのスナック菓子や砂糖たっぷりのお菓子、ジュース、漂白されたご飯、麺類、お酒、たばこなどです。

これらは、脳を癒す嗜好品の類です。これらの類は、脳の大好物で、腸にとっては害になる食べ物なのです。

腸の中には、大脳に匹敵するほどの、神経細胞が存在しています。腸は考える臓器で、他の臓器と密接な関係を取り合い、健全な身体を保っているとのことです。

腸は全臓器の創造主であり、脳も腸によって造られたのです。 脳は母である腸を差し置いて、司令塔の座を奪ってしまいました。腸を大切にした生活をしていれば病気にはなりにくいのですが、脳は自分勝手に生きようとしています。


3. 不老長寿の鍵を握るのは腸内細菌だった

腸は単なる消化器官ではなく、生命を司る重要な器官だったのです。 脳が死んでも腸を司令塔にして諸器官が生きていられますが、腸が死んでしまうと生きていられなくなります。全臓器が働きを止め、脳も死んでしまうのです。

腸は第二の脳どころではなく、脳を超越している優れた臓器です。腸は、消化、免疫、解毒という3つの機能を担っています。

腸と免疫機能の関りは、とても重要です。免疫とは、病気から身体を守る体内システムです。 体内に吸収を許すのは小腸からであり、入れなかったものは大便となり排泄されます。腸は、人体最大の要塞に例えられます。腸には、強力な免疫システムがあり、人体を守っているのです。

あなたを元気に活性化しているのは、腸に住む活性菌です。 腸内細菌に、世界中の研究者が注目しています。腸内細菌とうまく共存していくことが長寿の秘訣でした。多くの人が捜し求めていた不老長寿の秘薬は、実は腸内細菌だったのです。


4. インフルエンザも風邪も腸から起こる

腸は下記免疫機能の七割を担っています。

感染防衛:病原菌を排除

健康維持:疲労回復ストレスに強くなる

老化予防:新陳代謝を促す


菌やウイルスは、口から入っただけでは発症しません。腸が健全に働いていれば遮断できるのです。 風邪の季節、薬用石鹸、うがい薬のコマーシャルが盛んになり、薬剤の力で菌を排除することが、風邪予防のように思わせられてしまいます。これで脳は、健康が保たれると思うのです。脳は、体全体のことを理解できていないようです。

脳は、細菌が途轍もなく汚いと勘違いしています。やっぱり、身体の司令塔を脳に任せてはいけないようです。

企業のイメージ戦略として、細菌はとても汚く、身体に悪いと嫌悪感を煽り立てています。企業はその不安感をうまく利用して、腸にダメージを与える商品を売っているのです。

ノロウィルスやロタウイルスが毎冬大流行します。原因は殺菌剤や抗菌剤の乱用にあるとのことです。 清潔至上主義は、高まる一方のような気がします。これがために、日本人の免疫力は落ちるばかりです。

免疫機能を高めるには、腸内細菌の助けが必要であり、細菌の排除は免疫機能を弱めているのです。このことを理解しない限り、清潔至上主義に陥り、菌との共生を拒む結果ますます免疫力が、弱くなる身体を作ってしまいます。

若返りの秘策は、腸内細菌との共生にあります。


まとめ

身体の司令塔は脳ではなく、腸を据える

腸に優しい食べ物を摂り、脳のわがままを聞かない

免疫の要塞は腸にある

不老長寿の薬は腸内細菌である

腸内細菌と共存する


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