腸の健康と脳の健康には関係がある

腸の健康と脳の健康には関係がある

この記事の要約

腸の健康と脳の健康には関係があるのです。好きなものを食べている人は、うつになる可能性があります。腸と脳は連動していることが、確認されています。腸内でビタミン類の力を借りて、セロトニンやドーパミンは、合成されるので、腸内細菌の働きは重要です。

参考文献

腸をダメにする習慣、鍛える習慣 ~腸内細菌を育てて免疫力を上げる30の方法~ (ワニブックスPLUS新書)


1. 腸が健康であれば脳も健康

腸の健康と脳の健康には深い関係があります。好きなものばかり食べている人には、うつになる可能性があるというのです。腸と脳は連動していることが確認されています。大丈夫だと思っていても、お腹は正直で、下痢をしたりします。

30歳代から50歳代の人に、日本ではうつ病が増えているのは、仕事で最も活躍する年齢のためストレスを受けるのでしょうか。日常的にうつ気分や不安、イライラの症状を抱えている人も増えています。これも、セロトニンなどの神経伝達物質の供給が減るのでしょうか。

藤田先生によると、このようなうつ症状やイライラは、腸内細菌を改善することで症状をよくできると考えているとのことです。


2. 腸内細菌がビタミンを合成する

人が幸せを感じるのは、ドーパミンやセロトニンの神経伝達物質が分泌されている時です。

セロトニンは、喜びや快楽を伝える物質です。ドーパミンは、気持ちを奮い立たせ、やる気を起こす物質です。

これらの物質が低下すると、うつ病や気分が落ち込みます。うつ病は、特にセロトニンが深く関係しています。病院では、うつ病になるとセロトニンを処方し、脳内の活動を促すようにします。

タンパク質の分解成分である必須アミノ酸を原料に、腸内でビタミン類の力を借りて、セロトニンやドーパミンは、合成されます。

肉、魚、卵、乳製品、大豆を摂取するのは、人間には体内で合成できない必須アミノ酸だからです。うつ病の人は特にこれらの食品を多く摂るように、一般に指導されます。

腸内細菌が元気でなければ、合成する力が生まれません。タンパク質から必須アミノ酸を合成するにも、必須アミノ酸からセロトニンやドーパミンを合成するにも、ビタミンCやビタミンB6、葉酸、ナイヤシンが必要になります。

合成してくれるのは、腸内細菌の働きであり、人間は体内でビタミンを合成することができません。そのためには、腸内細菌の数が多種多様に存在しないと、セロトニンもドーパミンも十分に分泌できないのです。

腸内細菌によるビタミンB6の合成力は、腸内細菌の餌となる食物繊維を腸内に摂り入れれることで、大幅に高まりました。ビタミン類を多く摂るように指導されますが、腸内細菌が元気でなければ、いくらビタミンを摂っても、効果が現れないとのことです。

食べ物に含まれているビタミン類は、すぐに栄養素にならないと言うのです。ビタミンに変化する過程は、いったん腸に届いて、腸内細菌に合成してもらわないと、人間の体は活用できないのです。

腸内細菌を活性化し、腸内細菌の数や種類を増やすにはどうすればいいのでしょうか。

現代人は、好きなものばかり食べて、腸内細菌を減らしています。それが、ストレスを溜めて、イライラや不安が増え、うつ状態になる人を増やしています。

うつ状態になると、好きなものばかりを食べてしまいまいます。これは、脳を満足させようとする行為です。


3. 脳はストレスで甘いものを欲しがる

脳は、甘いものやジュース、炭水化物などの脳が大好きなものを多く要求するようになるのは、体がストレスで満タンになっているからです。脳は、甘い物が入ってくると満足します。

そこで脳は、快楽の感覚を放ち、ストレスを忘れます。ストレスを受けると暴飲するのは、脳が逃避行動を起こそうとしている状態です。この脳の逃避行動を続けていると、腸が大変困ってしまいます。(まるで脳は、わがままな子どのようです)腸はオーバーワークに陥ります。

食べ物が次から次に入ってきて働き続けなければならなくなるからです。腸にとっては、大事に育てている腸内細菌の餌である食物繊維が入ってきません。脳を満足させる甘いものや炭水化物ばかりだと、腸は、タダ働きになってしまいます。


4. 腸からの大きな便りとは

野菜、海草類、果物類などが、腸内細菌の大好物です。このような植物性食品を食べないと腸内細菌を増やすことができなくなります。さらに腸内バランスまで崩れてしまいます。

腸内細菌の量を測る方法があります。腸からの大きな頼りである便を見れば分かるのです。腸からの大きな便りを読み取るのは大事です。硬さ、色、臭いなどが腸からのメッセージになります。

便の半分は、死んだ腸内細菌と、生きた腸内細菌です。大きくて程よい硬さの便が楽に出てくれば腸の中で立派な腸内フローラがつくられていることがわかると説明されています。

腸内フローラの質が悪いと、便が貧弱で、腸内細菌も少ないことがわかります。このような状態であれば、体をいたわってあげる必要があります。

脳を喜ばせる食べ物ばかり食べていると、腸内細菌が育たなくなります。うつ病になりにくく、イライラや不安から解放されるためには、腸内細菌が喜ぶ食品を食べればいいのです。


まとめ

腸の健康と脳の健康には深い関係がある

腸内細菌の数が多種多様に存在しないとセロトニンもドーパミンも十分に分泌できない

脳はストレスで甘いものを欲しがる

腸内細菌の量を測る方法は、腸からの大きな頼りである便を見れば分かる


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