この記事の要約
お風呂は深い眠りに誘うのでとても健康に良いのです。寝る前2時間前に、お風呂に入ると深部体温が下がり、寝るときには非常に睡眠が深くなります。これによって、疲れがものすごく取れるということです。
眠れなくなるお風呂とは
お風呂が健康や生活習慣において、ポジティブな効果を持っていることについて考察して見ます。
お風呂はとても健康に効果的です。ただ何時に入るのかが問題になります。またお風呂の湯加減も健康になるためには非常に重要です。
逆に健康に悪いお風呂の入り方があります。
寝る直前、入浴することと、とても熱いお風呂に入ることです。この二つは、非常に健康には悪いお風呂になります。
とても熱いお風呂の範疇ですが、41度から42度ぐらいだです。気候によってお風呂の熱さは変化しますので、熱いと感じる程度がが熱い風呂なのです。
熱いお風呂に入ると交感神経が優位になります。交感神経が優位になると血圧が上昇し心拍数が上がります。つまり寝る前だと言うのに、昼の活動をしている状態になってしまうのです。
例えば12時に寝るとします。11時には、お風呂に入ったとしたら、大体、30分ぐらい入ります。
そのような場合、その時点で心拍数が上がって、昼の状態になります。そこから眠りに入るまでお風呂から上がってから、2時間くらいかかります。
一度、交感神経に触り切れた状態から、リラックスした副交感神経の状態に、心拍数が下がらないと眠りに入れません。交感神経から副交感神経に切り替えると、普通に睡眠に入れます。
寝る直前に、熱いお風呂に入ると眠られなくなますから、睡眠に悪影響を及ぼすので健康に悪いのです。
風呂はリラクゼーション効果
お風呂は、基本的に筋力をほぐします。筋肉をほぐすと疲れが取れます。寝てる間は、筋弛緩作用と言われる深い睡眠に入ります。そのような状態は、寝返りを打ちません。ステージ4と呼ばれる一番深い睡眠状態にあります。
その時点で、筋肉がダラーンとしていると疲れが取れやすくなります。お風呂に入ると筋肉がリラックスし、さらにダラーンとするので疲れがもっと取れます。
マッサージを受けたりすると外部からのほぐしによってリラックスできるで、疲れが取れやすいのと同じ状態です。
基本的にお風呂に入ると、疲れが取れやすくなります。仕事疲れがあれば、お風呂に入った方がいいのです。
時間がなければシャワーでもいいのですが、お風呂に入った方が筋肉を和らげる効果があります。
お風呂に入る時間帯
その場合、お風呂入る一番良い時間は、何時でしょうか。 寝る前90分前までにお風呂から上がっている必要があります。そうすると、2時間前に入るのが良い状態です。
例えば12時に寝る人は、10時もしくは9時半から10時くらいにお風呂に入って10時半までに上がっているということが重要です。
お風呂に入ると体温が上がりますが、体温は、徐々に徐々に下がります。皮膚の温度が下がり、続いて、深部体温である内臓の温度が下がります。
そこまでにおよそ、90分ぐらいかかります。寝る前2時間前に、お風呂に入ると深部体温が下がり、寝るときには非常に睡眠が深くなります。これによって、疲れがものすごく取れるということです。
この場合のお風呂の温度は、あまり熱すぎないことです。熱すぎないということは39度とか40度です。人によって好みってのはありますが、熱いお風呂に入ると交感神経に入り過ぎてしまいます。
そうなると、眠られなくなってしまいます。そのため、あまり熱くない温度で、30分ほど入浴することが良いと思います。浸かったり、体を洗う時間を含めて30分程度がいいと言われています。
足浴
お風呂が面倒くさいという人は、足浴、半身浴でも同じような効果が得られると言われています。
そのため、おじいさんとおばあさんの場合、あるいは認知症の方の場合は、洗面器にお湯を入れて足を入れて置いてもらうだけでも、お風呂にかなり近い効果が得られるようです。
こうすることで、認知症のおじいさんが夜中に眠られなく起きて、徘徊したりするのを防ぐことができるです。
運動効果
足浴だけでも、風呂の素晴らしい効果が得られますが、運動しなくても、お風呂で汗をかくのは運動の代わりにはなりません。運動するのは、有酸素運動が伴うので心拍数が上がり、酸素消費が上がり、脳に酸素が行き渡らすことが出来ます。
それによって、脳に対していろんな良い効果が起きるようです。最近、サイエンスに出た日本の論文があります。運動することによって脳に重力1Gの力がかかるので、脳が軽く揺さぶられ、セロトニンが活性化されて、脳脊髄液が回ります。それが、「健康に良い」と論文が出ました。
つまりジョギングしたりすると、上下動による振動が伴いますので、それが脳に良いと言うことです。
お風呂は、運動の効果がまったく得られません。お風呂はリラクゼーション効果です。
運動は身体を動かすことによる効果なので、お風呂とは、全く逆を考えられますから風呂に入って運動の効果は出ません。運動は運動で別にした方がいいのです。
メンタル疾患の方はお風呂がお勧め
特にメンタル疾患の方はお風呂入った方が良いわけです。
なぜかというと睡眠が深まるからです。メンタル疾患をよくするために効果的な方法は、睡眠、運動、朝散歩です。
まず睡眠をしっかりと深くとることが重要です。7時間以上の深い睡眠をとるこが重要です。
メンタル疾患の人の多くの悩みは、布団に入っても眠れないことです。その場合2時間前にお風呂に入ると眠りやすくなりますし、深く寝入ることが出来ます。睡眠薬などを飲んでるような人は必ずお風呂に入る習慣をつくった方がいいのです。
そうすることにより、寝つきもよくなり、結果として、睡眠薬も必要なくなります。
お風呂は、メンタル疾患に非常に良いのです。毎日、入浴して深い睡眠をとるようにします。深い睡眠がしっかりとれるようになると、メンタル疾患は良くなる方に向かいます。
参考文献:ユーチューブ:お風呂の効用【精神科医・樺沢紫苑】氏
まとめ
悪いお風呂は寝る直前、入浴することと、とても熱いお風呂に入ること
お風呂は、基本的に筋力をほぐす
寝る2時間前に入るのが良い状態
足浴、半身浴でも同じような効果が得られる
運動することで脳に1Gがかり脳が揺さぶられセロトニンが活性化、脳脊髄液が回る
メンタル疾患の方はお風呂入った方が良い