この記事の要約
ニンニクとキャベツでガンを抑制する理由は、アメリカ国立がん研究所が、がん予防効果が高い食品をまとめて、デザイナーフーズピラミッドを作成しました。その頂点には、最高の食品としてニンニクが、次に来るのが硫黄化合物を含むキャベツが掲げられました。
参考文献:
腸をダメにする習慣、鍛える習慣 ~腸内細菌を育てて免疫力を上げる30の方法~ (ワニブックスPLUS新書)
1. がん細胞へ変異するわけ
現在日本では3に人1人がガンで亡くなっていると言われています。
ガンを防ぐ食品で注目されるのは、抗酸化作用のある食品です。また腸内細菌を活性化する食品も注目を浴びています。
免疫細胞が活性化していれば、がん細胞を直ちに無くしてくれますが、そのためには、腸内フローラが整っている必要があります。細胞の大半は、活性酸素に傷つけられると死にますが、異常な状態に変異するものがあります。このような変異した細胞から、がん細胞は生まれます。
人間の体の中では、毎日3,000から、5,000個ものがん細胞が発生していると言われています。このような勢いでがん細胞が発生していくかと驚きますが、がん細胞が、すぐに病気としてのガンになるわけではないそうです。
細胞が発がんするまでには、数回の変異が起こり、形も性質も異常な状態になります。このがん細胞の成長を止めるには、免疫細胞が正常に働いなければなりません。そうしないと、がん細胞を殺してはくれないからです。
2. がんの成長を抑える
がん細胞と闘う多くの免疫細胞がありますが、最も働くのは、NK細胞です。腸内細菌は、NK細胞の活性を高めます。反対に、活性酸素とストレスは、活性を弱めます。
胃がんは、がん細胞の発生から、ガンと診断されるまで、20年から30年間はかかるのだそうです。免疫力を高めるために、腸内細菌を増やし、活性酸素を出せなくする生活を続けれるとがん細胞の増殖は抑えられます。
50歳でがん細胞が増殖を始めても、発がんは、90歳まで延ばせることになります。がんの発症と進行は、生活次第で調整できるようです。
3. デザイナーフーズピラミッド
アメリカの国立がん研究所では、がんを抑える植物性食品について学術調査を行ない、がん予防効果が最も高い食品をまとめて、デザイナーズピラミッドを発表しました。
生のまますりおろすと、ガン予防や抗菌作用が、加熱すると、血液サラサラ効果が、高血圧予防作用が期待できます。
ニンニクは刺激が強いので、食べすぎると胃を荒らすという難点をもっています。1日4グラム程度摂ることを心がけるのが良いとされています。中程度のニンニクひとかけらがおよそ4グラムです。
そのピラミッドの頂点に立つのはニンニクです。ニンニクはがんを抑制するし、最高の食品だとアメリカ国立がん研究所は発表しています。ニンニクなら安くどこでも手に入れられます。
4. 日本での臨床試験の結果
2004年に、51人を対象にした大腸がん予防の臨床試験が、日本で行われています。
臨床試験の結果、
ガンに進行しやすい大腸腺腫症を二つのグループに分け大腸がん発生リスクを比較
熟成抽出ニンニク液を1ヶ月間、2.4ミリリットル摂るグループと15分の1を摂るグループ
多くとった方のグループは、30パーセントも低下
がん細胞に影響を与える成分:
硫黄化合物のSアイルシステインなどです。
硫黄化合物は、フィトケミカルの一部です。長ネギ、玉ねぎ、ニラ、大根、わさび、キャベツなどに豊富です。
※S-アリルステインは、強力な抗酸化作用を持ち、高血圧の改善、ボケ予防、ガン予防、動脈硬化の予防、心臓疾患の予防など、いろいろな症状の改善に有効的であると言われています。
4. 硫黄化合物を含むキャベツ
キャベツは、デザイナーズフードミラミッドにおいて、ニンニクの次にガン予防の高い食品と掲げられています。
硫黄化合物には、次の作用があります。
がん細胞をアポトーシス(自殺に導く)、
活性酸素による遺伝子の損傷を防ぐ、
がんと闘うリンパ球や細胞などの免疫細胞などの働きを活性化する
硫黄化合物を含む野菜は、薬味として使われているものがほとんどだそうです。がん予防のメニューにするためには、お昼にざるそばを食べるときに、ネギやわさび、大根おろしなどの薬味をたっぷり入れて食べ、キャベツサラダを添えて食べることが勧められ提案す。
効率よく摂取するためには、水にさらす程度にするとよいとのことです。硫黄化合物は水溶性であるため、水に溶け出しやすい性質がありるからです。
なお硫黄化合物は、調理法によってかなりの変化があって、生食と加熱食では、異なる効果効能を期待できます。
まとめ
人間の体の中では、毎日3,000から、5,000個ものがん細胞が発生している
がん細胞と闘う多くの免疫細胞があるが、その中でもっともよく働くのはNK細胞
がん予防食品の頂点に立つのはニンニク、次いできゃべつ
硫黄化合物はフィトケミカルの一部で長ネギ、玉ねぎ、ニラ、大根、わさび、キャベツなどに豊富
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