この記事の概要
ヘム鉄は体に優しく吸収が良いのです。ヘム鉄は、ポルフィンという分子にくるまれているため、胃や腸に負担が少なくなっています。ヘム鉄は、非ヘム鉄と比べて、吸収率もよく、5~10倍も高いと言われています。
1. 鉄のサプリメントの選びの注意点
鉄のサプリメントを選ぶ場合は、鉄の原料がどのようなものかということに注意が必要です。
食事からとる鉄には、
野菜や穀物など植物性食品に含まれる「非ヘム鉄」
肉やレバーなどの動物食品に含まれる「ヘム鉄」があります。
2. 非ヘム鉄
非ヘム鉄の材料には、クエン酸鉄、グルコン鉄などがあります。医薬品の鉄材として用いられるフェロミアはクエン酸第一鉄です。
この鉄は、鉄がむき出しの状態なので、胃や腸に負担をかけやすいそうです。そのため、気持ちが悪くなることもあるようです。
※クエン酸鉄アンモニウムは、pH調整剤として用いられるE番号E381の食品添加物です。 水に非常に溶けやすい緑色又は赤褐色の粉末です。 医療においては、クエン酸鉄アンモニウムは造影剤として用いられます。
※鉄分不足を補給して、貧血を改善します。吸収された鉄は、トランスフェリンと結合して体内を循環し、骨髄で赤芽球に取り込まれ、ヘモグロビン合成に利用されます。通常、鉄欠乏性貧血の治療に用いられます。
3. ヘム鉄
ヘム鉄は、非ヘム鉄とは異なり、ポルフィンという分子にくるまれているため、胃や腸に負担が少なくなっています。
ヘム鉄は、非ヘム鉄と比べて、吸収率もよく、5~10倍も高いと言われています。
4. 医薬品の鉄
鉄不足でお医者さんにかかった場合、処方される鉄は、非ヘム鉄で、胃や腸に負担をかけてしまいます。
ヘム鉄のサプリメントが売られています。市販のサプリメントには、非ヘム鉄主体で、ヘム鉄をちょっと加えただけで、堂々とラベルに「ヘム鉄」と記載されているものが多いとのことです。
豚の赤血球を原料として、ヘム鉄は作られています。鉄の含有率は1~2%程度だそうです。たくさんの鉄を摂取できるようなことを謳っている場合は、おもな原料は、「非ヘム鉄」と判断した方が良いとのことです。
このような場合は、医薬品の方が安価で信頼ができます。
サプリメントの中には、鉄粉のサプリメントもあるようなのでサプリメント選びは難しいようです。
まとめ
鉄の原料がどのようなものか
非ヘム鉄は、鉄がむき出しの状態なので、胃や腸に負担をかけやすい
ヘム鉄はポルフィンという分子にくるまれているため、胃や腸に負担が少ない