この記事の要約
免疫システムが人間の体に備わっているので、病原菌や異物などを排除して守っています。免疫が体内で正常に働いているので、がんや感染症を防いでくれ、アトピーや気管支喘息などを予防してくれるのです。また、生きる力や心の問題にも影響を及ぼしています。
参考文献:
腸をダメにする習慣、鍛える習慣 ~腸内細菌を育てて免疫力を上げる30の方法~ (ワニブックスPLUS新書)
1.ストレスと腸内細菌の関係について
免疫システムが、人間の体には、備わっています。免疫には、自分と他を区別する能力があり、病原菌や異物などを排除して、体を守っています。免疫が体内で正常に働いているので、がんや感染症を防いでくれます。また、アトピーや気管支喘息などを予防してくれるのです。
免疫システムは、生きる力や心の問題、アンチエイジングや抗加齢にも影響を及ぼしていると言われています。
免疫とは、その人の生きる力そのもので、その免疫の70%を腸内細菌がつくっているというのです。腸には、最大の免疫組織があります。
免疫組織を活性化しているのは、腸内細菌達だったのです。腸内細菌がなければ、免疫組織はよく働くことができないというのですから、腸内細菌は、すごい力の持ち主であり、体を守ってくれる存在だったのですね。
2.腸内細菌がどのようにして生きているのか
腸内細菌が、どのようにして腸の中で生きているのでしょうか。探ってみたいと思います。
日本人の腸管は、広げるとテニスコート1面分あると言われています。相当広いですね。そこに、多種多様の腸内細菌達が、集合体をつくって生息しています。
その眺めが、お花畑のように美しく見えるので腸内フローラと呼ばれています。腸内細菌は、2万種類以上確認されています。数はおよそ、千兆個とも言われています。重さにすると1~2キログラムもあります。
一般にこの腸内細菌の働きから、人間が勝手に分類しています。
大きく分類すると、善玉菌、悪玉菌、日和見菌と区別しています。腸内細菌の美しさは、腸内細菌の縄張り意識の強さの現れだそうです。
3.腸内細菌の大きな役割
体に害を与える菌が侵入してくると、侵入者をやっつけるために攻撃を繰り返すのが、腸内細菌の大きな役割です。
食べ物や病原菌が吸収されるのは腸です。腸内フローラが元気に働いていると、病原菌は一歩手前で遮断されるのです。腸内細菌がよく働くためには、善玉菌>日和見菌>悪玉菌が、人間の体のためになる菌が多く存在していることです。
ところが、善玉菌は、身体的、心理的ストレスで減らされています。心理的影響で、善玉菌は減ったりもするのです。
これが原因で悪玉菌を増やしてしまうようです。有害なストレスを受けた時は、カテコラミンという神経伝達物質が分泌されます。これは、消化管の局所に直接影響を与えます。そのため腸内細菌にも影響力を与えることが確認されています。
※カテコラミンはカテコールアミンとも呼ばれる副腎髄質ホルモンで、アドレナリン・ノルアドレナリン・ドーパミンが知られています。
動悸、血圧上昇、発汗、血圧上昇など体内で様々な変化が出ているときは、カテコラミンが、体内に分泌されている影響力です。カテコラミンが分泌されていることは、人体がストレスにさらされている事を知らせる生体反応です。
腸がカテコラミンによってさらされると、大腸菌などの悪玉菌が増殖するそうです。そうなると、腸管局所で病原菌が高まりまるようです。
4.悪玉菌増殖
悪玉菌の増殖で免疫力が落ちるのは、ストレスを抱えた生活をし続けるからです。これによって、心と体が病気になりやすくなります。悪玉菌が高まり腸内細菌のバランスが崩れることが病気の原因であることが確認されています。
免疫細胞のNK細胞も内面的なストレスの影響を受けやすいことがわかっています。ストレスによって、免疫細胞NK細胞の力が弱まり、がんになりやすくなるそうです。ストレスをが溜まる場所に、我慢していなければならないとしたら、それはがんになることをえらんでいることになります。そこから、離れる道を選んでください。
まとめ
免疫システムが、人間の体には、備わっている
日本人の腸管は、広げるとテニスコート1面分ある
腸内細菌の大きな役割は、体に害を与える菌が侵入してくると、侵入者をやっつけるために攻撃を繰り返す
悪玉菌の増殖で免疫力が落ちるのは、ストレスを抱えた生活をし続けるから
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