完全な糖質制限食は体を壊してしまう

完全な糖質制限食は体を壊してしまう

この記事の要約

完全な糖質制限食は体を壊してしまうのです。若い人は、解糖エンジンをメインに動かしているためです。そのため、糖質の元になる炭水化物ダイエットをしていると、十分なエネルギーを得ることが出来なくなってしまうのです。若い人は、適度な糖質が必要です。50歳を過ぎた人は炭水化物を減らした方が良さそうです。

参考文献

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1.完全な糖質制限食は体を壊す

若い人にとって、完全な糖質制限食は体を壊してしまう危険性があるのでしない方がいいと言われています。

この理由には、エネルギーの産生方法について理解する必要がありそうです。

人間の体のエネルギー産生方法は二つあります。解糖エンジンとミトコンドリアエンジンです。

人間は、二種類のハイブリットエンジンを使用して動いています。人間はどうしてハイブリットエンジンを持つようになったのでしょうか。

酸素のなかった頃の生物は、酸素を必要としない糖を解糖する解糖エンジンで動いていたとのことです。酸素が地球上に拡大したため、酸素を利用しないと次の進化ができなくなりました。

酸素を好む細菌であるアルファプロテオ細菌を細胞の中に取り込んでミトコンドリアにしたと言われています。人間の体は60兆個の細胞からつくられています。遺伝情報を持つ核や、特定の機能を持つ細胞内器官が存在しています。


2.ミトコンドリア

ミトコンドリアは、人体の細胞器官の中で最も重要な働きをし、細胞の中に存在し、酸素を吸ってエネルギーを生成する役割を果たしています。

細胞は、酸素を好むアルファプロテオ細菌を取り込んでから、ミトコンドリアとして機能させるようになりました。そのため、酸素を使って効率よく巨大なエネルギーを生み出せるようになったのです。その後の進化過程で、動物細胞となったのです。


3.若人が糖質制限しないほうがいい理由

解糖エンジンをメインに動かしているため、若人が糖質制限をしない方がいいのです。

瞬時にエネルギーを作り出すことができる解糖エンジンは、急激なエネルギー需要に対して、血中のブドウ糖を利用します。100メートルランナーのように瞬発力はいいのですが、エネルギー効率は良くないのです。エネルギーの原料となるブドウ糖を多く必要とします。

そのため若い人は、解糖エンジンで動いているので、糖質の元になる炭水化物ダイエットをしていると、十分なエネルギーを得ることが出来なくなってしまうのです。その結果、体を壊してしまいます。

解糖エンジンを動かすのは、ブドウ糖です。ブドウ糖になる原料の糖質は、ご飯、うどん、そば、スパゲッティーなどのパスタ、パンなどに多く含まれています。果物や芋類にも豊富に含まれているのです。

甘いお菓子や甘いジュースにもたくさんの糖質が含まれており、砂糖もブドウ糖の原料です。

若い人たちにとって、解糖エンジンを使用しているため、甘いものを適度に摂取することは、とても大切なことなのです。

カロリーが高い糖質は、食べ過ぎれば太りますが、解糖エンジンで動いている若い期間は、適度な量の糖質を摂取していくことが必要です。


4.食事量の調整をする

朝、昼、晩の一日三食の食事を摂っている人は、おやつなどの間食をしないようにすることが、適量と言える糖質摂取の範囲になるとのことです。

一般的に、脳の唯一のエネルギーはブドウ糖と聞かされています。この通説を信じている人は、糖質制限をすると、ブドウ糖が不足して、頭の働きが悪くなるといいます。

実は、普段から脳がメインエンジンとしているのは、効率が良く大きなエネルギーを生み出すミトコンドリアエンジンなのだそうです。


5.脳が糖質を要する理由

とっさの判断やストレス時の反応など、瞬発的に活動する時には、脳が糖分を必要とします。この非常事態のような時に、解糖エンジンが働きだします。

生活で実感できると思いますが、脳が絶えず糖を要求しているのは、現代社会のようなストレスで満ち溢れているからです。脳のわがままに任せ糖を必要以上に摂ることには、注意してください。摂り続けて行くと、間違いなく体は太ります。

太る体質になっているのは、ストレスを受けての過剰な食事をし、白色細胞を活性化し、脂肪を蓄えているからです。

腸では糖質を消化吸収していますが、腸の栄養源にするためではないとのことです。これで、腸にとって糖質の摂りすぎが困ったことになります。腸は、超過勤務を余儀なく強いられています。


6.腸の栄養源

小腸の栄養源は、昆布、チーズ、緑茶、椎茸、トマト、魚介類に含まれるグルタミン酸です。大腸の栄養源は、水溶性植物繊維を使って腸内細菌が作り出す短鎖脂肪酸という栄養素です。

※人間の大腸内でも腸内細菌が食物繊維(難消化性糖類)を発酵する際に短鎖脂肪酸を産生し、健康維持に欠かせない役割を果たしています。人間の場合、酢酸、プロピオン酸、酪酸の3種が代表的な短鎖脂肪酸です。

腸にとっては、糖は自分の栄養にはならないのです。

糖が腸にはいってくると、腸の栄養源ではないのに糖質の消化吸収の為に働かなければならなくなります。負担ばかりが大きくなり、腸にとってダメージが大きくなります。

若い人々は、糖質は必要ですが、食べ過ぎには、注意が必要です。


まとめ

完全な糖質制限食は体を壊す

ミトコンドリアは巨大なエネルギーを生み出す

解糖エンジンをメインに動かしているため若人が糖質制限をしない方がいい

腸の栄養源はグルタミン酸と水溶性食物繊維


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