横隔膜の動きが副交感神経を優位にする

横隔膜の動きが副交感神経を優位にする

「スタンフォード式 疲れない体」を聴いて感じたことの13回目です。13回目は、緊張した状態から副交換優位な生き方についてです。

この記事の要約

横隔膜の動きが副交感神経を優位にするのです。これがIAP呼吸法の鍵です。腹圧がしっかりかかっていると神経の通りが良くなり、副交感神経優位になります。このとき、体の中では傷んだ箇所の修復作業がスムーズに行われています。

参考文献:本

スタンフォード式 疲れない体


腰痛を抱えている人には呼吸を意識する

腰痛を抱えている人には、呼吸を意識し、無意識に行なっていたお腹を引っ込める呼吸を止めてもらいます。

その代わりに、IAP呼吸法によって腹圧を高め、体の中心を安定させ、中枢神経という司令塔の指示を体が正確に聞き取りフィードバックできるようにするのです。

ある選手は、高校時代から腰に痛みを抱えていて、のちに疲労骨折していたことがわかりました。

その選手が、リハビリの中に、IAP呼吸法を取り入れてからは、腰痛の再発はなくなり全力でプレイできるようになったとのことです。


細胞レベルで疲れに強い体になる

自分自身の呼吸が、疲れる体になっていないかどうか確認する方法として、肋骨の位置を見て、どんな呼吸をしているかでわかります。

  • 胸骨の一番下と左右の肋骨の一番出ているところを結んだ角度が90度超
  • 肋骨の下部が飛び出ている

このような場合は常に、胸呼吸をしている人です。この状態になると、疲れていたりストレスが溜まっています。ほとんどが胸呼吸が原因です。

呼吸の仕方が、とても浅く、横隔膜をきちんと下げられていない状態が癖になっています。

アスレチックトレーナによると、このような呼吸を「パラドックス呼吸」と呼ぶそうです。その理由は、胸が上がって、お腹が下がり、外から見るとお腹がへこんだ状態になるからです。

胸が上がってお腹が下がるのは、人間の構造には、適さない動きです。パラドックス呼吸は、姿勢が崩れてしまい、メリットがありません。

試合中にパラドックス呼吸に陥ってしまうと体は中枢神経の指令を受け取れなくなり、無理な動きを続けることになります。怪我をしやすくなったり、疲労の蓄積も大きくなるのです。


試合中にタイムアウトを取る理由

一流のスポーツ・トレーナーは、15秒あれば流れを変えることを知っています。その方法というのは、試合中のタイムアウトで、リラックスしながらIAP呼吸法をして、腹圧を高めさせるのです。

15秒あれば体を正しい状態に戻せるきっかけをつくれ、疲れも予防できると確信しています。

忙しいビジネスパーソンが集中力を失う時にも応用できるそうです。そんなときは、15秒のタイムアウトを。横隔膜と自律神経は密接につながっています。

疲れたり緊張して呼吸が浅くなっている時には、IAP呼吸法を試して腹圧を高めることです。体に落ち着きが戻ってくることが期待できます。


怪我をしてもできる範囲で動く

怪我をした場合、安静にしておいた方がいいと思いますが、なるべく早い段階で、できる範囲で体を動かすようにアドバイスしているそうです。

その理由

  1. 理由は体は動かさないと衰えてしまうようにできている
  2. 日中にある程度動かさないと夜間に体がリカバリーされない

人が起きている時間帯に、安静にしていると、交感神経と副交感神経の交替がうまく行われず自律神経が乱れて、夜休めなくなるのです。

夜に深い睡眠が行われなければ、体の修復作業に支障をきたしてしまいます。

疲れないために安静にしていると、夜間に体の回復が行われない分、疲れやすくなるのです。

夜よく眠れるようにするためには、日中に運動して、交感神経を優位にしておけば、夕方から夜にかけて、副交感神経が優位になります。そうすれば自然と睡眠中に体の修復が始まります。

このことは昔の人は当たり前に行なっていたのです。日中によく働き疲れた体を休めるために自然と夜はぐっすりと寝ていました。現代人は、肉体を動かす機会を失ってしまったのです。


夜の運動の危険性

体が興奮した交感神経優位のままで夜を迎える危険性は、夜、ジム通いすることにあります。興奮した状態は眠れなくなります。

交感神経優位な人は、忙し人であり、ストレスが多い人、胸呼吸をしている人に見られます。このような状態になると、疲れは取れず、疲労を倍増させているはずです。


よく眠れるようにするには

よく眠るようにするためには、眠る前の2分間にIAP呼吸法をすることが勧められています。これをを習慣にすれば、深い眠りをすることが期待できそうです。

横隔膜には、自律神経が集中していいます。ゆっくりとした呼吸による横隔膜の動きが、副交感神経を優位にしてくれるのです。これがIAP呼吸法の鍵です。

よく眠っている人のお腹は、上下しています。それは腹圧がしっかりかかっているからなのです。そうなると神経の通りが良くなり、副交感神経優位になります。

このとき、体の中では傷んだ箇所の修復作業がスムーズに行われています。


まとめ

腰痛を抱えている人は、お腹を引っ込める呼吸を止めてもらう

胸呼吸が原因で浅く横隔膜をきちんと下げられていない状態が癖になっている

体は動かさないと衰えてしまうようにできている

眠る前の2分間にIAP呼吸法をすると深い眠りができる


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