この記事の要約
病気の原因は代謝酵素の低下です。消化酵素の浪費が、代謝酵素の不足を引き起こし様々な病気を作り出しているのです。さらに老化も加速させます。食物酵素を外から摂ることにより、代謝酵素を温存し生産性を増し生命力を回復することができるようになります。
1. 酵素の働き
人はなぜ病気になるのでしょうか。その中の一つに、代謝酵素の低下が考えられます。酵素がなければ全ての生体反応を起こすことができなくなります。酵素がないと人や動物は、一瞬たりとも生きることができなくなるのです。酵素とはそれだけ重要なものなのです。
体の中には大きく分けて2種類の酵素が1万ほどあると言われています。
消化酵素:胃腸などの消化管の中で食べ物を消化分解する24種類の酵素
代謝酵素:消化酵素によって分解され、血液や細胞の中に入ってきた栄養素からエネルギーを作り、細胞の再生、修復、遺伝子の修復、解毒などの作用
代謝酵素の働きとは、呼吸、心臓の鼓動、頭を使う、免疫機能の働き、ホルモンバランスなどの生命活動に関わっています。
この大切な酵素は、無制限に作られていません。酵素栄養学の権威者であるエドワード・ハウエル博士によりますと「一生の間に合成できる酵素の量は遺伝子に規定されており、年齢とともに減少していく」とのことです。
例えるならば、退職金を銀行に預けて、そのお金だけで暮らしていかなければならない状態です。生きている限り、銀行の残高は目減りしていく一方です。
スマホなどのバッテリーも年数が経つとバッテリー容量が減ってきます。同様に、酵素の量も年とともに容量が減っていきます。
若い時に、暴飲暴食、添加物が大量に入っているインスタント食品を食べ続けていた人は、酵素の減り方が速くなっています。
2. 現代病の原因
現代病には次のことが考えられます。
飽食・過食
動物性タンパク質の摂り過ぎ
砂糖と悪い油の摂り過ぎ
夜食と睡眠不足(睡眠中に酵素が作られるのですが、起きているがために酵素が使われてしまっているのです)
酵素食品の不足(生野菜、皮付きの生の果物、植物性の発酵食品)
これらのことが、消化酵素を浪費している原因となります。胸やけを経験したことがあると思いますが、翌朝、胃がムカムカしているのは、食べ物を消化するために胃酸や酵素がたくさん出てきたためです。
3. 体内酵素は一定
体内酵素は一定です。消化酵素と代謝酵素の合計で一定と考えます。過剰に肉や砂糖を摂り過ぎたり、寝不足が続いたり、酵素がたっぷりある生野菜の摂取が不足すると体内の消化酵素を浪費してしまいます。そうなると、相対的に代謝酵素が減ってしまうのです。
この結果、エネルギーの低下や解毒力の低下、細胞の再生修復力の低下を招いてしまいます。これによって、病気が起きます。消化酵素の浪費が、代謝酵素の不足を引き起こし様々な病気を作り出しているのです。さらに老化も加速させます。
人は最もエネルギーを必要としているのは消化です。消化酵素の浪費を避けるには、酵素の多い食事をたくさん摂ればいいのです。そうすれば、私たちの体は、消化酵素の生産量が少しで済むので、その分代謝酵素の生産量を増やすことができることになります。
病気になったり体調が悪い時は、代謝酵素の量を上げるために消化酵素の浪費を抑えようとします。自然治癒力を上げるための自然な生体反応です。
消化器官は、とてもエネルギー効率が悪いため消化活動には大量のエネルギーを要します。食べ過ぎは、エネルギーの浪費で疲れます。そのために、消化効率を高めて消化酵素の浪費を避けることが大切になります。
4. 生体反応を無視した胃腸薬
お医者さんに行くと、食べ過ぎや消化不良で胸やけが起きれば、強力な制酸剤のH2ブロッカーやプロトンポンプインヒビターといった抗潰瘍薬が処方されるそうです。
胃酸の分泌を抑えムカムカが解消されるのです。胃酸とは、タンパク質を消化するために分泌されるのですから、胃酸の分泌を抑えてしまうと消化が悪くなります。
そうなると、タンパク質の不消化が増えます。それが腸に流れ込みます。タンパク質の不消化は、毒素の代表です。自然の生体反応を崩してしまう強い胃薬の投与が患者を増やしていると考えているお医者さんがいます。タンパク質の不消化によって、がん、アレルギー、血栓などの症状が考えられています。
5. 酵素の補充
不自然な投与ではなく、生態にかなった改善方法はないのでしょうか。
酵素を外から補充してあげるのが一番いいようです。
食べ物に含まれている消化酵素を食物酵素と言います。生野菜、果物、発酵食品に含まれています。酵素は、自己消化、事前消化の働きを持っています。
食事の初めに摂れば、胃や腸は消化酵素を大量に分泌することがなくなり浪費を回避できます。そうなれば代謝酵素の生産性が増え、生命力が回復します。
食物酵素をしっかり摂ることにより、消化酵素の節約と代謝酵素の温存ができるのです。
代謝酵素を摂取できればいいのですが、それが不可能なのです。酵素はタンパク質の一種です。消化酵素は、外から摂り入れても、胃や腸で働くことができます。
代謝酵素は血管や脂肪の中で働くため、代謝酵素を食べたとしても、胃や腸の中で全て消化され壊れてしまいます。
代謝酵素は外から補うことができません。その分食物酵素を多く摂り代謝酵素の温存に努めればいいのです。
まとめ
病気の原因は代謝酵素の低下
過食寝不足は消化酵素を浪費し代謝酵素の生産性を低下させている
食事には食物酵素をしっかり摂ることにより消化酵素の浪費を防げる
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