この記事の要約
砂糖は腸内の悪玉菌のエサになるのです。ショ糖をブドウ糖と果糖に分解するショ糖分解酵素(インバターゼ)は、人間には少ないのです。ブドウ糖と果糖の結合がとても強く多量のショ糖を分解するには、消化酵素を浪費します。ドロドロの血液の原因は、吸収されたショ糖のためです。
1. ショ糖の弊害
物のない時代は、豊かな暮らしの象徴であった砂糖は、現代社会においては、弊害の方が大きくなっています。砂糖の成分はブドウ糖ではなく、ブドウ糖と果糖がくっついたショ糖です。
ショ糖が悪さをする理由は次の通りです。
1.胃や腸内の悪玉菌のエサになる
胃ではピロリ菌、腸では、腐敗菌が増殖し、様々な胃腸の病気を引き起こす
2. 代謝障害の原因
ショ糖をブドウ糖と果糖に分解するショ糖分解酵素(インバターゼ)は、人間には少ないのです。ブドウ糖と果糖の結合がとても強く多量のショ糖を分解するには、消化酵素を浪費します。
代謝酵素が減り、代謝障害を起こしてしまうのです。甘い砂糖を疲れた時に摂ると、疲労を増幅させてしまいます。
3. 活性酸素を大量に発生させる
ショ糖は構造が小さいので完全にブドウ糖と果糖に分解されません。半分はショ糖のまま吸収され、血中に入ってカビや最近の餌になり感染体質をつくります。このため、体内の異物を排除しようとして白血球が出動し活性酸素も多くつくられてしまうのです。
感染体質になるため、水虫も多くなります。ドロドロの血液の原因は、吸収されたショ糖のためです。
4. 低血糖を誘発する
ショ糖は膵臓からのインスリンの過剰分泌を招き、高血糖後の低血糖を誘発します。低血糖はアドレナリンの分泌を促しています。キレやすい若者の多くは、低血糖症が認められています。
白砂糖には、ビタミンやミネラルが含まれておらず、嗜好性が高いのため、摂り続けると中毒になってしまいます。
2. GI(グリセミックインデックス)
糖分やその元となる炭水化物の良し悪しの指標にGIというものがあります。ブドウ糖を100として血糖値の上昇を見た指標です。値が高いほど食後に血糖値が上がりやすいことを示しています。GIが70以上の食品を摂ると、食後血糖値は急上昇します。
血糖値を下げるために膵臓からインスリンが大量に分泌され、低血糖書を引き起こしてしまいます。インスリンの分泌が悪いと、糖尿病になります。
GI(60以下)食品は、食後の血糖値変化は緩やかです。
GI値が高い食品:砂糖、グラニュー糖、氷砂糖、三温糖、黒砂糖、あんこ、チョコレート(カカオ含有量が少ないもの)、白い食品のパン、白米、餅、うどんなどです。
GI値が低い食品:玄米、五穀米など黒っぽい食品、野菜はほとんどがGI値が低いものです。玄米や根菜類などは炭水化物が多いので多くは摂らない方が良いとされています。葉物野菜は積極的に摂るべき食品です。
3. 代替甘味料
甘いお菓子は食べたいですが、ショ糖のことを考えると摂りづらくもなります。アステルファームなどの人工甘味料は、砂糖よりも悪いと言われています。
4. アガベシロップ
代替甘味料は他にないのでしょうか。
アガベシロップ:メキシコの広大な砂漠で育ったアロエに似たアガベという植物の蜜を集めたものです。100パーセント天然の未加工未精製品であれば、甘味は、砂糖の1.3倍です。GI値は、25以下です。成分は、80パーセントが果糖でショ糖はわずか3パーセントです。あとはブドウ糖と食物繊維となります。
2010年の研究報告では、アガベシロップは、肝臓に負担をかけてしまうとのことです。
糖尿病患者へのアガベシロップの投与が安全かどうかを確かめるための実験が行われた結果、「危険性が高い」と見なされ途中で実験そのものが打ち切られたというのです。その危険性とは、肝臓への負担が認められたためです。
アガペシロップに含まれるフルクトース(果糖)が原因で肝臓への負担が確認されました。
果糖は砂糖にも含まれる成分ですが、砂糖には50%含まれていのに対し、アガペシロップには50~90%が含まれています。
フルクトース(果糖)はブドウ糖と異なり、血糖値を急激に上昇させることはありません。身体に良さそうな気がしますが、体内で吸収されにくいために肝臓まで直接運ばれてしまいます。その結果、肝臓に大きな負担をかけてしまうわけです。
アガベシロップはAGEs(終末糖化産物)を体内で生成する性質があるとのことです。糖化したタンパク質が原因で細胞にダメージが加えられてしまいます。
5. 羅漢果
羅漢果:ショ糖0パーセント。テルペン類により、甘味の錯覚を起こさせます。甘苦いという味覚です。砂糖を制限したい方にはぴったりな代替甘味料となります。羅漢果の砂糖漬けは全く意味のないものです。
羅漢果(ラカンカ)は中国原産のウリ科の植物で「神果」と呼ばれています。それゆえ、すぐれた効能をもつといわれる果物です。
日本では羅漢果の果実は出回っていません。羅漢果の果実は砂糖の300倍~400倍の甘みをもち、甘味の成分はテンペングルコシド配糖体というものです。このテンペングルコシド配糖体は水溶性の食物繊維で体内では吸収されにくいためカロリーは0です。
羅漢果のエキスは顆粒状に固めることは難しく、ショ糖など別の糖を加えることによって固めることができます。同じ量の砂糖を摂取した場合、果糖の方が体に負担が大きいことがわかっています。
市場には粗悪な品も出回っているので注意して選ぶべきです。
まとめ
腸では、腐敗菌が増殖し、様々な胃腸の病気を引き起こす
ショ糖をブドウ糖と果糖に分解するショ糖分解酵素(インバターゼ)は、人間には少ない
代替甘味料には、原材料を見たり、現代のエビデンスはどうなのかの確認が必要
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