うつ病は感染症から身を守るための免疫

うつ病は感染症から身を守るための免疫

この記事の要約

うつ病は感染症から身を守るための免疫システムだったのです。医療技術がなかった古代の人々は感染症にかかった人と接触すればすぐに死んでしまいました。うつ病になると体の動きが鈍くなり社会から遠ざかろうとします。自ら近づかないようにする免疫システムの一部だと推測できます。

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1. うつ病のメカニズム

ある研究者の説によりますと、うつ病は感染症から身を守るための免疫システムの進化の結果だと述べられています。

1万年前、私たちの祖先が抱えたストレスとは、獲物や敵と戦う緊張や傷を負うことだったことが考えられます。

死ぬか生きるかの瀬戸際による緊迫したストレスの中で、感染症にかかった人と接触すれば、すぐに感染して死んでしまったのです。医療が整っていなかった時代ですから、治療も呪術的なものだったかもしれません。

うつ病になると体の動きが鈍くなります。目はどんよりとして、覇気を失ってしまいます。食欲も落ち、社会から遠ざかろうとする傾向になります。このうつ状態は、感染症の罹患者に、自ら近づかないようにする免疫システムの一部だと推測もできます。

私たちの暮らす文明社会は、便利で快適です、しかしながら、あらゆるところにストレスが満ち満ちています。人間が本能として与えられている野生性を発揮できない社会になっています。

仕事環境が不規則で夜勤だったり早出出勤だったりで、体内リズムに沿って生活することも自分らしく生きることも難しくなります。そのため、知らず知らずのうちにストレスを溜め込んでしまう人が多いのです。

この文明社会によってストレスを溜め込んでしまった体は、1万年前から変わらない免疫機能によって、命を守るために社会から隔離をさせようとして、同じうつ状態を作り上げているのかもしれません。


2. 免疫機能の誤作動

がん、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病という4大疾病もやはり免疫力が低下してしまったために、誤作動を起こしたところから生じているのだそうです。

「活性酸素という本来自分を守るためにあった物質」だったのです。これもやはり誤作動なのでしょうか。必要以上に体内の細胞や脂質が酸化されてしまうところから病気が引き起こされてしまうのです。

野生性の喪失は免疫力を低下させ、人の命も生きる力も確実に縮め、活性酸素が細胞を傷つけていますので早めになんとかしなければなりません。

そまず考えなければならないのは、1万年前から付き合っている腸の中にいる野生性の象徴である腸内細菌を元気にしてあげることです。


3. コレステロールは体に必要

情報が氾濫している今、何が真実なのかわかりにくくなっちて、食の軸が揺れ動きすぎているというのです。その結果、多種多様な健康法が生まれては消えていっています。最近の健康法の主流は、粗食です。朝は食べない方がいいとか、一日中1食がいいとか様々です。

一汁一菜で肉は食べない方がいいと言われるお医者さんもいます。日本人は穀物を摂取するために進化してきたので、長が長く、肉を摂り入れると腐敗してしまうという評価です。

農耕民族だった日本人の体には、動物性たんぱく質は必要ないという理屈です。その方が元気になれると思われているのです。

しかし現実は、日本の高齢者の低栄養が深刻な問題になってきているらしのです。東京都健康医療研究所によりますと、1976年から16年続けた第一期と1991年から20年間続いた第二期の研究結果によりますと、食事はしっかり食べて、栄養状態の良い高齢者が長生きしているというのです。

そう言われて見ると森光子さんのように健康で長生きをされている有名な俳優の方は皆、肉や卵をしっかりと食べています。肉や魚、卵など動物性の食品も体内で重要な役割を果たしてくれています。

肉や卵を食べるとコレステロールが増えて腸内で腐敗ガスが溜まるなどと悪いことばかりにしか目を向けず排除してしまうと健康を支える大事な栄養素が体内に取り込まれなくなってしまいます。


4. 食事のバランス

食べ物の内容や、食べ方のバランスが健康の重要な鍵になります。肉は食べすぎれば腸内バランスを乱します。週に3日程度なら問題ないそうです。

コレステロールが増えて怖いのは、活性酸素による害です。コレステロールが酸化すると毒性を持ちます。そうならないために、肉を食べるときにフィトケミカルを持った食事と一緒に食べれば何も恐れる必要はないそうです。

藤田先生は、次のように健康について述べられています。「健康とは、自然と対応して自らの力で獲得すべきと考えています。

もしあなたが健康に不安があるならば、食や医学や健康の専門家と言われる人に目を向ける前に、自分の中にある野生性すなわち、腸と腸内細菌とまず向き合うべきです。

今日の腸の具合はどうか、腸は何を望んでいるのか、腸内細菌を元気にするには、何を食べてあげればいいのか、その問いかけから、あなたの健康は心身ともに引き出されてきます」

自分の健康歯医者が決めるのではなく、自分自身への問いかけから始まると述べられています。これはとても大切な助言だともいます。


まとめ

うつ病は感染症から身を守るための免疫システムの進化の結果

がん、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病という4大疾病は免疫力が低下してしまったための誤作動

コレステロールが増えて怖いのは、活性酸素による害、それを防ぐにはフィトケミカルを一緒に摂取する


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