幸福感を強める幸せ物質の作り方

幸福感を強める幸せ物質の作り方

この記事の要約

幸福感を強める幸せ物質の作り方の鍵はセロトニンやドーパミンにあります。神経伝達物質を分泌する力が優れている人が多くの幸福感を味わっています。腸内細菌が合成しているでビタミンC、葉酸、ナイアシン、ビタミンB6などにより神経伝達物質の分泌を助けています。


1. 幸せの感受性

誰もが抱く感情とは、幸せに生きたいということだと思います。幸せの感受性は、人それぞれで皆、異なります。毎日の小さな出来事にも心ときめくことができる人もいれば、不満や不安にばかりを抱いてしまう感受性の低い人もいます。

その人の幸福度を決定づけているのが感受性の違いです。最近の研究では、人は125年生きると言われています。この長寿人生を築く方法がわかって来たので、幸せな気持ちで人生を楽しみたいものです。

幸せの感受性の違いには、セロトニンやドーパミンに鍵があります。これらの物質が人に幸福感を与えるからです。神経伝達物質を分泌する力が優れている人が多くの幸福感を味わっています。


2. セロトニンとドーパミン

セロトニンとドーパミンは、幸せ物質と呼ばれています。セロトニンは人間の精神面に大きな影響を与える神経伝達物質であり、心のバランスを整える作用があります。

人が喜ばしい出来事に遭遇し、幸せだなと感じるのも、セロトニンが脳内で分泌されているからです。このセロトニンが不足すると、不安感が高まり、うつ病や不眠症が起こることが知られています。

ドーパミンは、快の感情や意欲を司る神経伝達物質です。運動調節や学習などにも関わっていることが知られています。ドーパミンの分泌量が豊富で十分に機能している人は、何事にも意欲的で明るい性格になります。また恋愛感情を高めるのもドーパミンの作用の一つです。


3. 腸内細菌たちの手助け

脳内の神経伝達物質のセロトニンとドーパミンは、ある材料から作られます。その材料を作っているのが、腸でありその手助けをしているのが腸内細菌たちです。

セロトニンの元になるのは、必須アミノ酸と呼ばれるトリプトファンです。ドーパミンの元になるのは必須アミノ酸のフェニルアラニンです。

フェニルアラニン:タンパク質構成アミノ酸で、牛乳、卵、肉などの食品中のたんぱく質に多く含まれている必須アミノ酸の1つです。非極性側鎖アミノ酸で、芳香族アミノ酸。糖原性を持ちます。

必須アミノ酸というのは、人間の体に必要不可欠な成分です。それなのに体内で十分な量を合成できないため、食物から栄養分として必須として摂らなければならないアミノ酸のことです。

必須アミノ酸は、肉や魚、卵、大豆、乳製品など、タンパク質を豊富に含む食べ物から作られます。ドーパミンやセロトニンを増やすには、これらの食べ物をバランスよく食べることが必要とのことです。

うつ病になると「タンパク質を豊富に摂りましょう」と栄養指導されますがそれは幸せ物質を作るために必要な材料だからです。ところが摂っただけでは脳内の幸せ物質は増えないとのことです。摂るだけでは回復したかのような錯覚に陥れられることが栄養食品を売るビジネスの世界ではよくあります。


4. トリプトファンがセロトニンに変わる段階

トリプトファンがセロトニンに姿を変え、脳内で分泌されるには、いくつかの段階を踏む必要があるからです。

1. 食事として摂取されたタンパク質は、ビタミンCの力を借りて、トリプトファンへと分解され始める

2. その後葉酸とナイアシンの作用を受け、セロトニンの前駆体となる5HTPという物質になる

(5HTP: 5-ヒドロキシトリプトファン: セロトニンは必須アミノ酸のトリプトファンから5-ヒドロキシトリプトファンを経てセロトニンになります)

3.5HTPが、ビタミンB6の作用を借りて、セロトニンが分泌される

腸内で行なわれるこれらの分解の過程で行なわれる重要な役割を果たしているビタミンC、葉酸、ナイアシン、ビタミンB6などのビタミンは、腸内細菌が合成しているのです。残念ながら、人間はビタミンを自分で合成することはできません。腸内細菌が腸内で、食物からビタミンを合成してくれているのです。人は、菌がいなければ生きていけないのですね。


5. フェニルアラニンがドーパミンに変わる

ドーパミンも同様です。腸内に入ってきたタンパク質が、フェニルアラニンから、チロシン、レポドパへと分解され、ドーパミンになるまでには、ビタミンC、葉酸、ナイアシン、ビタミンB6などのビタミンが使われるとのことです。

(レポドパ:自然界に産生され、ある種の食物や薬草、例えばハッショウマメに含まれ、哺乳類では準必須アミノ酸であるL-チロシンから体内や脳内で合成される。チロシンはチロシン水酸化酵素によりレボドパとなります)

腸内細菌が合成してくれるこれらのビタミンが不足していれば、ドーパミンは十分な量を分泌されません。

幸せホルモンが分泌される過程を見てみると、腸内細菌が鍵を握っています。この製造過程に腸内細菌が不足している人は、幸せの感受性が落ちていることになります。


まとめ

幸せの感受性の違いには、セロトニンやドーパミンに鍵がある

セロトニンとドーパミンは、幸せ物質

セロトニンの元になるのは、必須アミノ酸と呼ばれるトリプトファン

ドーパミンの元になるのは必須アミノ酸のフェニルアラニン


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