この記事の概要
抗がん剤高濃度ビタミンC点滴療法は、血液中のビタミンCの濃度を、抗がん剤として働くレベルにします。経口のものでは難しいため、点滴で血中をビタミンCで高濃度にし、過酸化水素を発生させ、がん細胞を狙い撃ちする方法です。
関連項目
1. 抗がん剤治療として、ビタミンCが使われている
抗がん剤治療として、ビタミンCが使われていることを知りました。抗がん剤というと毒ガス兵器から生まれた恐ろしいものを思い浮かべますが、誰もが飲んだことがあるビタミンCが抗がん剤になるのです。
ビタミンCは、人間の体では生成できないため、外から摂らなければならない栄養素です。
ビタミンCは、人体の中で最も人気があるビタミンです。特に、副腎、免疫細胞、眼には必要とされています。
関連項目
ビタミンCは、免疫細胞を活性化してくれる栄養素です。ビタミンCが血液中に高濃度で存在すると過酸化水素と呼ばれる活性酸素が発生します。
活性酸素は、人体にとって大変外になるものです。
ところが、正常な細胞は「カタラーゼ」という酵素を持っています。この酵素によって瞬間的に過酸化水素を水と酸素に変えてしまうのです。
がん細胞はカタラーゼ酵素を持っていません。そのため過酸化水素を無害化できません。その理由で、大量のビタミンCが、がん細胞だけを狙い撃ちできるのです。
血液中のビタミンCの濃度を抗がん剤として働くレベルにするには、服用するものでは、とても難しいのだそうです。
そこで、点滴によって行われます。これを「高濃度ビタミンC点滴」と呼ばれています。
まとめ
ビタミンCは、免疫細胞を活性化してくれる栄養素
正常な細胞は「カタラーゼ」という酵素を持っている
カタラーゼ酵素は瞬間的に過酸化水素を水と酸素に変えてしまう
ビタミンCが抗がん剤として働くレベルにするには点滴で行う