この記事の要約
腎臓の機能を健康にする食品は、血液を濾過して、体内で不要になった水分や物質を、尿として排出する臓器をサポートします。食物繊維やカリウムの多い全粒粉、セロリ、ジャガイモ、スイカ、ブルーベリー、タマネギ、イチゴなどが効果的です。
腎臓の機能と食品
腎臓は、尿の排泄をつかさどる器官です。人間の場合は、腹腔の後壁の上部で背中側の腰骨の少し上に左右1個ずつあります。
腎臓は、血液を濾過して、体内で不要になった水分や物質を、尿として排出する臓器です。大きさは握りこぶし大ほど(約150g)です。形は、そらまめのようです。背中側の腰骨の少し上に左右1個ずつあります。
腎臓は、尿をつくる以外にも、体調を調節するうえで必要なホルモンをつくったり、骨を健康に保つなど、人間が生きる上で必要な仕事をいくつも担っています。
これらの働きをいつまでも健やかに保てるように腎臓に良いと言われている食品を見てみます。
全粒粉
腎臓を健やかに保つためには、白い食べ物である精製した 小麦、白米、白砂糖などはあまり摂らない方が良いとされています。
それとは反対に精製されていない、白くない食べ物、全粒粉のパン、雑穀米などは食物繊維が豊富です。食物繊維によって体外に毒素を排出しやすくなっています。
食物繊維の多い全粒粉は、腎臓をきれいにする手助けをしてくれます。最近は全粒粉のパンや白米に混ぜるだけの雑穀米なども売られています。また、全粒粉を購入して、全粒粉のパンづくりもできます。
手軽に繊維質を摂って腎臓を守ることができます。
全粒粉とは、小麦粉の一種。小麦の表皮、胚芽、胚乳をすべて粉にしたものである。 胚乳だけを用いる通常の小麦粉と比べ栄養価が高く、薄力粉と比較して3倍程度の食物繊維や鉄分を含み、ビタミンB1の含有量も高い。そのため、健康を目的として用いられることも多い。 不純物を多く含むため、粉の色はやや茶褐色を帯びる。
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セロリ
セロリには、アルファトコフェロールやビタミンE、ベータカロテン、ビタミンA、ビタミンC、葉酸などが含まれており、特にビタミンやミネラルには利尿効果があります。
利尿効果があるということは、それだけ腎臓に毒素をため込むことがなくなるので、腎臓を正常に保っていくことができるのです。
セロリは、火を通すことでセロリ特有の香りを薄くすることができるので手軽に野菜スープに入れることが可能です。
別名をオランダミツバといい、清正人参(きよまさにんじん)、セルリー、セレリィ、塘蒿ともよばれる。パセリを意味するギリシャ語のセリノンからイタリア語のセルラロの複数形であるセルラリとなり、フランス語のセルリが生まれて転訛し、英語名でセロリになったといわれる[2]。
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ブルーベリー
ブルーベリーは、腎臓の毒素を排出するだけでなく、膀胱もきれいにしてくれます。また尿道炎などの膀胱の感染症予防、細菌の増殖を防ぐなどの効果を期待できます。
ブルーベリーの摂取で、腎機能の改善につながるとされています。ブルーベリーは、そのまま手軽に食べることができるのでとても便利です。
ブルーベリーは育てやすく、場所もとらず、手軽に楽しめる小果樹です。生食のほか、ジャムやホームメイドのスイーツなどにも使えます。
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栽培ブルーベリーは大きくハイブッシュ系とラビットアイ系(Vaccinium ashei)に分けられます。近年では、ハイブッシュ系をさらにノーザン・ハイブッシュ(V.corymbosum)、サザン・ハイブッシュ(V.australe)、ハーフ・ハイブッシュの3種類に分けています。
ビーツ
ビーツは聞き慣れない食品です。赤いフキのようで生の状態だと酸味が強い食品です。ビーツには利尿作用があり、その分毒素を排出する効果が期待できます。
ビーツの中には、カリウムが多く含まれています。カリウムは、腎臓や肝臓、胆のうを浄化してくれます。しかしながら、ビーツは火を通してしまうと肝心のカリウムが溶け出してしまいます。
そうならないように、人参と一緒にミキサーにかけてジュースにしたり、サラダとして食べた方が効果を期待できるようです。
ビートルート、ビーツ、レッドビート、ガーデンビート、テーブルビート、またはカエンサイとは、ヒユ科のビートの中でも、根を食用とするために改良された品種群を指す。一般的にはビーツとして売られている。
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スイカ
夏に美味しい食べ物スイカには、カリウムが多く含まれています。腎臓における老廃物の排泄を促して、むくみをとる働きがあります。そのため腎臓を強くし尿路感染症、腎臓結石の予防のために最も適した食品なのです。
スイカは、93%が水で構成されているため100グラム食べてもたったの20キロカロリーしかありません。
腎機能が健康であれば、スイカを食べても大丈夫なのですが、腎機能が低下している人は、避けたほうがよい食べ物です。利尿作用があるため、機能が下がっている人はうまく排泄できずに、むくみとして残ってしまう場合があります。
スイカは、果実を食用にするために栽培されるウリ科のつる性一年草。また、その果実のこと。 原産は、熱帯アフリカのサバンナ地帯や砂漠地帯。西瓜の漢字は中国語の西瓜に由来する。日本語のスイカは「西瓜」の唐音である。中国の西方から伝来した瓜とされるためこの名称が付いた。 夏に球形または楕円形の甘味を持つ果実を付ける。
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パイナップル
パイナップルには、体内にあるナトリウムを排出する成分、カリウムが含まれています。
利尿作用があるので、腎臓をきれいに保つ食品の一つです。またブロメラインという成分が豊富です。
この成分は、たんぱく質分解酵素で肉や魚を食べた後、消化を促してくれます。また、腎臓結石のリスクを減らしてくれる働きが期待できます。
(ブロメラインは、タンパク質分解酵素の中のシステインプロテアーゼに分類される酵素)
パイナップルは、熱帯アメリカ原産のパイナップル科の多年草。単にパインと略して呼ばれることもあるほか、漢名は鳳梨である。また、果実だけをパイナップルと呼び、植物としてはアナナスと呼ぶこともある。
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タマネ
タマネギには、ケルセチン、グルタチオンという成分が含まれています。抗酸化作用として働いてくれます。動脈硬化を防いで血流を良くしてくれて、腎臓をキレイに保ってくれます。
また代謝を調整し体内から毒素や老廃物を排泄するので腎臓をキレイにしてくれる食材のひとつです。油と一緒に摂取すると吸収効果が高まると報告されています。
(ケルセチンはフラボノイド、ポリフェノールの一種で、主にタマネギなどの野菜に多く含まれている成分)
(グルタチオンは、3つのアミノ酸から成るトリペプチドである)
タマネギは、ネギ属の多年草。 園芸上では一年草もしくは二年草として扱われる。主に球根が野菜として食用とされるほか、倒伏前に収穫した葉もネギと同様に調理できる。色、形状、大きさは様々である。種小名 cepa はラテン語で「タマネギ」の意味。
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イチゴ
イチゴには強い抗酸化物質が含まれています。酸化によるダメージを防いだり、細胞の構造を守ってくれる効果があります。
イチゴには、カリウムが豊富に含まれているので利尿作用を促して腎臓をきれいにしてくれます。イチゴが旬な時期にたくさん食べておけば、腎臓の機能を向上させておくことが期待できます。
イチゴは、バラ科の多年草。 一見して種子に見える一粒一粒の痩果が付いた花托部分が食用として供されます。甘みがあるため果物として位置づけられることが多いのです。しかし、草本性の植物であるので野菜として扱われることもあります。
じゃがいも
ジャガイモには、デンプン、ミネラル、カリウム、マグネシウム、カルシウム、リン、ビタミンB6、ビタミンCが豊富に含まれています。特にビタミンやミネラルは腎臓を強くして腎臓結石を予防してくれる働きが期待できます。
ジャガイモ(馬鈴薯〈ばれいしょ〉、英: potato、学名:Solanum tuberosum L.)は、ナス科ナス属の多年草の植物。南アメリカのアンデス山脈原産。デンプンが多く蓄えられる地下茎が芋の一種として食用される。
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クレソン
クレソンには、利尿作用があり体内の毒素の排出を促してくれます。腎臓の掃除を助ける利尿作用があるのです。また、腎臓の体液調節機能を助けてくれます。
別名、オランダガラシと呼ばれ、水中または湿地に生育するアブラナ科の多年草です。クレソンまたはクレスとも言います。ヨーロッパから中央アジアの原産です。
ピリッとした辛みと独特な香りが特徴のクレソンは、当初は洋食レストランの付け合わせ野菜というイメージが強い野菜でした。
最近ではスーパーの店頭などでも登場しています。食卓でもおなじみになり、サラダや炒め物、和え物など、さまざまな料理に利用されるようになりました。
参考文献:YouTube:腎臓の機能を健康にする驚きの食品!腎臓を健康に保ってくれる食品とは?【知ってよかった雑学】
まとめ
腎臓は、血液を濾過して、体内で不要になった水分や物質を、尿として排出する臓器
食物繊維とカリウムが腎機能をサポートする