感想の概要(5)
人の命は腸が9割 ~大切な腸を病気から守る30の方法 (ワニブックスPLUS新書)
藤田紘一郎先生の「人の命は腸が9割~大切な腸を病気から守る30の方法」を聴いた感想をまとめてみました。第5回目です。
腸内環境を整えれば痩せられる理由は、痩せている人の腸内細菌は、善玉菌に傾きやすい日和見菌のバクテロイデス門の細菌が多いからです。さらに食物繊維から短鎖脂肪酸を合成できる細菌群が豊富でした。
1. 日和見菌の2大勢力の性質
フィルミティクス門の細菌は悪玉菌に傾きやすく、肥満の人が多いのです。栄養の吸収力が強力で宿主に栄養を送っています。
バクテロイデス門の細菌は善玉菌に傾きやすく、痩せている人に多く、栄養の吸収力は、前者に比べて少し劣っています。
どちらの日和見菌が多くいるかで体型に違いが出てくるようです。太っている人の腸はフィルミティクス門の細菌がよく働いているため、悪玉菌優勢になっているのです。
2. 腸内環境を整えれば痩せられる
腸内環境を整えれば痩せられる理由として、研究報告があります。 アフリカの現地で暮らす子供たち腸内細菌叢:高食物繊維質、低エネルギーの食事はバクテロイデス門が優勢。食物繊維から短鎖脂肪酸を合成できる細菌群が豊富でした。
短鎖脂肪酸とは:人の大腸内で腸内細菌によって作られる有機酸の一種
働き:悪玉菌を抑える、腸管バリア機能、大腸のエネルギー、腸の炎症を抑える
イタリアの都市部で暮らす子供たちの腸内細菌叢:低食物繊維質、高エネルギーの食事はフィルミティクス門が優勢
病気になりやすい体になるのも。アレルギー体質になるのも、肥満体質になるのもすべて日和見菌なのです。
個々人の腸内細菌叢は変わりませんがバランスは日々変わっていくようです。腸内細菌の組成は生後一年でほぼ決まり、一生変化しませんが、日々の生活で、腸内細菌のバランスは少しづつ変化していきます。
腸内細菌は一生変わりませんが、今は、善玉優位が悪玉優位かを日和見菌の性質のために、腸内バランスを全く変えてしまうのです。
肥満を解消したければ、腸の環境を変えることです。善玉菌優勢になれば自然に痩せていきます。肥満になる心配もありません。
3. 痩せるための4つの提案
1. 肥満の解消には食物繊維の摂取量を増やすことです。食前キャベツなどの繊維を豊富に摂りいれるのがいいようです。
2. 日本古来の発酵食品を毎食摂ることで頻繁に腸に生きた菌を取り込むことができ腸を活性化できます。
3. 白く精製した主食を抜くこと(白米、パン、麺類など)
4. 殺菌剤や抗菌剤など殺菌をいじめる薬品の使用をやめること
まとめ
日和見菌の2大勢力、太るタイプのフィルミティクス門、痩せるタイプのバクテロイデス門
高食物繊維質、低エネルギー食の食事はバクテロイデス門が優勢になり腸の環境を整えることができる
痩せるために、食物繊維を豊富に摂りいれ、酵素食、全粒粉の食事
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