この記事の要約
長寿遺伝子「オン」の方法とは食べる楽しみとともに一日、3食しっかり摂り、食事全体の中でカロリーを調整することです。食事制限をして、一度長寿遺伝子を「オン」にしてしまったら生涯続けなければなりません。途中でやめてしまうと老いが始まるからです。
1.空腹とプチ断食
長寿遺伝子とは、サーチュイン遺伝子のことです。長生きすると考えられているのは、全ての人に長寿遺伝子が組み込まれていると考えられているからです。長寿遺伝子は、通常は細胞の中で眠っています。眠った状態だと長生きできないので、寝ている長寿遺伝子を起こしてあげる必要があります。それが、長寿遺伝子を「オン」にすると言うことです。
※サーチュイン遺伝子は、長寿遺伝子または長生き遺伝子、抗老化遺伝子とも呼ばれています。サーチュイン遺伝子の活性化により生物の寿命が延びるとされています。
一般的に、「オン」にする方法は、カロリー制限と運動です。
この説をもとにカロリーの摂取エネルギーを減らし、食事制限をすれば痩せられ、長寿遺伝子を「オン」に出来きるようです。さらに、て若返ることもできると考えている人々がいます。
2.長寿遺伝子「オン」のマウスの実験結果
最近、マウス実験が行われました。実験の結果は、次の通りです。
マウスを二つのグループに分け
Aグループ:20%のエネルギー制限を行う
Bグループ:好き勝手に食べさせる
結果:エネルギー制限をしたマウス群は、若々しかった(Aグループ)
好き勝手に食べていたマウス群は老いが目立った(Bグループ)
この結果から20%のエネルギー制限をしたマウス群(Aグループ)は、長寿遺伝子を「オン」にしたことが推測されます。
実験には続きがあります。
Aグループ:引き続きエネルギー制限を行う
A-2グループ:エネルギー制限した後に好きなように食べさせた
すると、A-2グループは、老いが進むようになり、若返ることができなくなりました。
長寿遺伝子を一度「オン」にした後に「オフ」にしてしまうと再び「オン」にできなくなってしまうというのです。
このことから、食事制限をして、一度長寿遺伝子を「オン」にしてしまったら生涯続けなければならないことになります。途中でやめてしまうと老いが始まるというのです。これは、大変なことになります。一度始めたら途中で、好きなように食べられないのですから。
3.長寿遺伝子「オン」の方法とは、食べる楽しみ
食べる楽しみを自ら断ってしまうのは、ストレスを増やします。さらに、脳に逃避行動を起こさせてしまいます。厳しい食事制限をしている人ほど、ある日突然、暴飲暴食をしてしまいがちだというのです。アスリートが引退した後、太ってしまい、若くして亡くなってしまうのもうなずけます。
この原因は、ストレスを紛らわしたい脳が、一瞬の快楽を求めて、暴飲に走ってしまうというのです。
ストレスを与えない長寿遺伝子「オン」の方法とは、食べる楽しみとともに一日、3食しっかり摂り、食事全体の中でカロリーを調整することにあります。
日内リズムに従って人間の体は、行動しています。人間の体には、日に3,000から5,000個のがん細胞が生まれていると言われています。がん細胞を攻撃する免疫細胞が働いているため、このがん細胞が増殖しないのです。
4.免疫細胞
免疫細胞には、キラーT細胞やマクロファージなどがあります。ナチュラルキラー細胞(NK細胞)が最も重要な働きをしています。
NK細胞が、最も活力が高まるのは、朝の9時ごろと夕方5時ごろです。そして夜9時ごろになると低くなります。就寝時はさらに低くなります。NK細胞の活性力は、このリズムを崩す不規則な生活によって失い、がんにかかりやすくなってしまうとのことです。
この日内リズムを整える方法として、食事をしっかり摂ることが効果的になります。
体のリズムが整うには、1日3回、同じ時間に食事をすることにあります。食事の時間は、できる限りずらさないのが大事なのです。
食事を一日1回にしたり、断食したりすると体がリズムを整える機械が失われ、日内リズムが乱れやすくなります。現代の生活では難しい事ですが、朝は太陽の光を浴び夜は暗いところで過ごすことが鍵になります。
規則正しく生きることがNK細胞のリズムを整えることができる最も簡単なことなのです。1日3回、同じ時間に食事することが、がんを予防することになるようです。
まとめ
長寿遺伝子とは、サーチュイン遺伝子のこと
長寿遺伝子を一度「オン」にした後に「オフ」にしてしまうと再び「オン」にできなくなる
長寿遺伝子「オン」の方法とは、食べる楽しみとともに一日、3食しっかり摂る
体のリズムが整うには、1日3回、同じ時間に食事をする
規則正しく生きることがNK細胞のリズムを整える
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