この記事の要約日本の伝統食である味噌と納豆が腸内細菌を元気にする理由は、乳酸菌などの発酵菌が、含まれているからです。発酵食品は、腸内細菌の善玉菌を増やす作用を持っています。生きた善玉菌を豊富に含む発酵食品は人体に良い絵影響を与えるのでこれを食べると、腸内フローラが整い、健康を促進します。
参考文献:
腸をダメにする習慣、鍛える習慣 ~腸内細菌を育てて免疫力を上げる30の方法~ (ワニブックスPLUS新書)
1. 日本の伝統食
古くから人に食べ繋がれてきたものが、腸内細菌を喜ばせます。人が健康になる知恵がたくさん詰まっているのは、世界中の伝統食にあります。腸内細菌を増やし、免疫力を高める食品が、多いと知られているのは、日本の伝統食です。
日本の伝統食が、腸内環境を良い状態に保ってきたことが理由で、日本人が世界一の長寿を誇れるようになったのでしょう。
日本の伝統食には、乳酸菌などの発酵菌よく含まれています。善玉菌の力を使ってつくられていたのが、味噌、醤油、酢、みりんなどの調味料のほか、納豆やぬか漬け、塩辛、酒盗(しゅとう(鰹の腸の塩漬け))、くさや、日本酒、焼酎など様々な食品です。
2. 発酵食品
腸内細菌の善玉菌を増やす作用を発酵食品は持っています。善玉菌いっぱい、日和見菌ほどほど、悪玉菌少々、が腸内フローラの理想形だと藤田先生が述べられていますが、生きた善玉菌を豊富に含む発酵食品を食べると腸内フローラが整うとのことです。
人体に良い影響を与える微生物や、それらを含む食品は、プロバイオティクスと呼ばれます。
健康を促進するものとして、医学的にも大きな注目を集めているのだそうです。生きている善玉菌を含む発酵食品を食べることは、プロバイオティクスの実践と言われています。
3. プロバイオティクス味噌
この著書で、藤田先生が推薦されているプロバイオティクスは、味噌です。
味噌汁は、どの家庭でも、1日に一回は食べるであろう昔から親しまれています。たくさんの麹菌が、味噌の中に生きています。野菜やワカメなどの具には、腸内細菌の好物である食物繊維がたくさん含まれています。
味噌汁は生きた菌で腸内フローラを整えると共に腸内細菌に好物を与えて、腸の働きを活性化させてくれる万能食というのですから、日本人は体に良い食事を長い間してきたのですね。
ただし、麹菌は熱に弱く、煮立ててしまうと死んでしまいます。菌は、熱にとても弱いのです。味噌を溶いたら決して煮立てずに火を消すことが、生きた菌を腸に届ける鍵になります。
冷めた味噌汁を食べるときにも、煮立てずに、軽く温めるように心掛けなければなりませんね。陳列棚で発酵が進み、品質が保てなくなると困るため、スーパーなどに陳列されて売られている味噌の多くは、発酵を止めるために、熱処理が加えられています。
スーパーなどの保存を効かせるようなところで買ってきた味噌では、プロバイオティクスの実践にはならないとのことです。
昔は、多くの商店街に味噌屋がありました。生きた味噌を買うことができたのです。今では、味噌屋が珍しく思えるほどですが、インターネットが普及した現代は、日本全国の食品を取り寄せることが可能です。
インターネットで、「味噌 無添加 購入」で検索すれば、たくさんの味噌が紹介されています。次のようにリンクを貼ってみましたので、ご覧ください。
味噌の良さは、腸内バランスを整えることにとどまらず、味噌には、強力な抗酸化力があります。腸内細菌の大敵である活性酸素を無毒化する作用があるというのですから、驚きました。無駄に高いサプリメントを飲むより、味噌を毎日摂ったほうが、お財布にも体にも優しいですね。
4. 放射線被爆に対して味噌の効果
広島の原爆後遺症調査の中で、味噌汁を毎日食べていた人は、「後遺症が軽くて済んだ」という報告があります。放射線を浴びる量が多くなるほど、体内で大量の活性酸素が発生します。
さらに恐ろしいのは、近くにある細胞を次々に破壊していくというもらい泣き現象を起こすのです。この放射線被曝の害に対し、味噌がどのような効果を示すのかマウス実験が行われました。
その結果、マウスの腸粘膜に、放射線、エックス線を照射し、餌によって腸粘膜細胞への被害が、どのようにして変わるのかを観察したのです。
実験結果、味噌餌を食べていたマウスは、他の餌を食べていたマウスに比べて、粘膜細胞の死亡率が、圧倒的に低くなっていたというのです。それだけではなく、一度は放射線によって傷ついた細胞が、再生している様子が見られました。
さらにすごいことに、筋肉中の放射線物質の含有量が少なく、味噌が放射性物質の排泄に優れていることが示されたのです。
放射線や活性酸素という目に見えないものから自分の体を守らなければならない時代に生きています。この実験の結果から、生きた味噌を毎日食べることは、活性酸素から身を守ることができることが証明されています。
5. 納豆の効果
納豆には、納豆菌がたくさんいるため、納豆を毎日食べることが進められています。大豆は腸内細菌の大好物です。その大豆を細菌で発酵させている納豆は、腸内細菌にとって、味噌のように良いこと尽くしの食品だと言われています。
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中には朝は体の排泄の時間だから、健康的に抜いた方が良い、と朝食抜きの健康法を唱える専門家もいますが、活動を始める、朝は、栄養が必要だと思います。
腸内細菌に食事を与えるためにも、朝食は少しでも良いので、摂るべきだと藤田先生は考えています。
具沢山の味噌汁に、納豆たっぷり入れた納豆汁を一杯は、体に大変よさそうです。これをすするだけでも体と腸を活動的にする十分な朝ごはんとなるでしょう。
まとめ
古くから人に食べ繋がれてきたものが、腸内細菌を喜ばせる
腸内細菌の善玉菌を増やす作用を発酵食品は持っている
味噌を毎日食べることは、活性酸素から身を守ることができる
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